難病・アンジェルマン症候群の息子、夏斗くんの就学先は「特別支援学校」。元サッカー選手 島村毅さん&由子さんが「選んでよかった」と安堵する理由
小児ぜんそくで、今年は2回入院
発語がないため、由子さんは「より注意しなくては!」と思ったことがあるそうです。 「夏斗は小児ぜんそくで、今年2回入院しています。日中は元気で、食欲もあるので親は気づきにくいのですが、夜中になると息苦しくなって受診するとすぐに入院という感じです。普段は、水を飲みたいときは自分からコップを持ってきたりしますが、不調はうまく伝えられないので、よく見てあげないといけないと思っています」(由子さん)
1年生の秋には、文化祭で劇『大きなかぶ』を発表
昨年の秋は、文化祭で劇『大きなかぶ』を発表しました。長時間にわたる発表は難しいので、事前に先生たちが演じている子どもたちの様子を撮影して、当日は、その映像を流してクライマックスの大きなかぶを引き抜くシーンだけ舞台で発表する構成です。 「夏斗はしっぽをつけた虎役でしたね。僕は現役時代『湘南乃虎』って呼ばれていて、それとかけてくれたみたいです(笑)。忙しい中、舞台構成を先生たちが子どものために熟考してくれていること、子どもたちの演技すべてに感動しました。」(毅さん) ■保護者席から、立ちあがれない夏斗くんを応援するエールが 「夏斗は立ち上がるシーンで、なかなかうまくできなくて…。そのとき保護者席から『がんばれ~』って声が上がり、立ちあがることができたんです。みんなが応援してくれて本当にうれしかったです。この学校に通わせてよかったと思っています」(由子さん) 後編(★関連記事)では由子さんの仕事復帰や妹さんの夢について、語っていただいています。
撮影/五十嵐美弥 取材・文/麻生珠恵