三浦瑞樹、4軍制ソフトバンクから抜け出し”二匹目のドジョウ”狙う 中日からの再出発にかける思い
今オフにソフトバンクを戦力外となり、中日へ育成選手として入団が決まった三浦瑞樹投手(25)が3日、名古屋市内の球団事務所で契約交渉し、年俸500万円でサインした。今季はウエスタン・リーグで最優秀防御率投手に輝いた技巧派左腕。他球団に移籍して活躍する元ホークス戦士に続く活躍で”二匹目のドジョウ”を目指す。 (金額は推定) 再び育成からはい上がるため、あえて新天地を選んだ。プロ3年目の今季に初めて支配下登録を勝ち取ったもののオフに戦力構想外となった三浦。古巣からの育成再契約の打診に断りを入れ、選んだのは同じ育成で中日との契約だった。 「結果も残していた中で『もう1年、育成で』と言われた時に、自分の中では何でなのかなというのが頭にあった。せっかくはい上がったのにそうなるなら、自分の中では他球団に行った方が勝負できると思ったのでドラゴンズを選びました。環境を変えるのもいいかなと」 確かな手応えを手にして終えるはずの1年だった。東北福祉大からソフトバンクに育成4位で2022年に入団。1年目からウエスタン・リーグで11試合に登板し、防御率2・60と好成績を残すと、3年目の今季は一気に飛躍。防御率1・60で最優秀防御率投手のタイトルを獲得する安定感で、7月に支配下登録を勝ち取った。1軍でも救援で5試合に登板し、無失点と結果を出した。「来年は絶対にやれるという自信があった」。ただ、オフにはまさかの通告が待っていた。 ソフトバンクといえば4軍制を敷き、今季終了時点で育成選手を含め100人以上の選手を擁する球界一の大所帯。巨大戦力を抱えるだけに選手の出入りも激しく、近年は移籍して活躍する選手も目立つ。
中日スポーツ