【高校バスケ】〝最強留学生〟らが圧倒的プレー連発 起用制限めぐり議論「一部規制あっていい」の声も
バスケットボール・全国高校選手権「ウインターカップ」準々決勝が27日に東京体育館で開催され、〝最強留学生〟と注目を集めるセンターのボヌ・ロードプリンス・チノンソ(3年)を擁する藤枝明誠(静岡)は総体との2冠を目指す東山(京都)に惜しくも82―83と敗れた。 藤枝明誠は26日に行われた正智深谷(埼玉)戦で98―72と勝利した際に、スーパーエースのロードプリンスが38得点34リバウンドと驚がくの記録をマークし、一躍注目を集めた。この日も東山を相手に大善戦。最後は屈したが、そのスケールあふれるプレーは観客を魅了した。 今大会では日本航空(山梨)のエースで、ナイジェリア出身のオルワペルミ・ジェラマイアも高校生離れしたスーパープレーで脚光を浴びた。 留学生の活躍は大会のレベルを上げる一方で、その実力差ゆえに起用の規制を求める議論も出ている。 ネット上ではファンの間で「留学生がいることで、隠れた、上手い日本人にスポットライトが当たる側面もあると思う。明誠の赤間くんや日本航空の大道くんなんかは、留学生がいることで、チームが強くなりチームが注目されたから、日本人にも、よりフォーカスされるようになったと思う」「留学生どんどん受け入れるのは国際化に適材適所、帰化までしてくれれば代表の強化と良い事づくめだと思う」とその存在が日本バスケットボール界に貢献するとの意見が出ている。 対照的に、起用制限を求める声も続出。「陸上では、高校駅伝で留学生の区間が1番短い2区と5区に限定された。それは長い距離だと留学生が有利になり差がついてしまうからという理由からだ。バスケも明らかに留学生のいるチームは有利になるので出場時間を全体の半分にするとか3つファールで退場とかにしないと日本人だけのチームは中々勝てないと思う」「オリンピックなどの世界大会を考えると留学生との対戦はありだけど、駅伝のように一部規制はあっても良いと思うかな。出場は2Qまでとか」など〝共存〟のために留学生の規制について建設的な議論を求める意見もある。 高校スポーツ界で圧倒的な力を持つ留学生の存在は議論の的となりそうだ。
東スポWEB