目の下のクマやたるみを改善! 「経結膜脱脂法」の治療の流れやダウンタイムを短くするコツを医師が解説!
目の下のクマやたるみに悩む人は多いようです。治療法はいくつかありますが、今回は皮膚も傷つけず、縫合の必要もない「経結膜脱脂法」という治療法を取り上げます。 【イラスト解説】目のクマが消えないのは肝機能の低下が原因 経結膜脱脂法の具体的な流れや治療を受ける際の注意点、術後のダウンタイムを短くするコツなどについて、「アンジークリニック」の名倉先生に解説していただきました。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
目の下のクマ・たるみの原因
編集部: 目の下のクマやたるみが気になってきました……。 名倉先生: 加齢に伴って、目の下のクマやたるみに悩む人は多くなる印象です。特に「下まぶたの脂肪が増えた」「年齢とともに皮膚や筋肉が弛んでしまった」などの場合は、目の下にクマやたるみが目立つようになります。 編集部: たるみの正体は、皮膚や筋肉なのですか? 名倉先生: 脂肪であることが多いですね。年齢とともに皮膚や筋肉が弛むことで、支えきれなくなった脂肪が押し出され、下まぶたに膨らみや影ができてしまうのです。 病気ではありませんが、疲れている雰囲気や老けた印象を与えてしまうので、改善したいと思う人は多くいらっしゃいます。 編集部: どのような治療法がありますか? 名倉先生: 目の下にある「眼窩(がんか)脂肪」を、手術で取り除くことが根本的な治療となります。経結膜脱脂法とも呼ばれます。
経結膜脱脂法とは?
編集部: 経結膜脱脂法について、もう少し詳しく教えてください。 名倉先生: まず、余分な眼窩脂肪を皮膚側から取り除く方法と、まぶたの裏側(結膜側)から切開して取り除く手術があります。後者は皮膚を傷つけることなく治療ができるので、手術の跡がほとんどわからないといったメリットがあります。 編集部: 目の内側から脂肪を取り出すのですか? 名倉先生: そうです。切開するのは1cmほどで、縫合は必要ありません。局所麻酔を使うので、切開する痛みは感じませんが、奥の方から脂肪を取り出す際に鈍痛があるかもしれません。 編集部: 入院するのでしょうか? 名倉先生: 入院は不要です。通常の外来と同じように来院していただき、2時間程度で終了します。手術後は目の焦点が合わなくなるので運転は控えていただいており、公共交通機関を使ってご帰宅ください。