目の下のクマやたるみを改善! 「経結膜脱脂法」の治療の流れやダウンタイムを短くするコツを医師が解説!
クマ治療の術後の注意点やダウンタイムを短くするコツ
編集部: 術後の注意点についても教えてください。 名倉先生: 首から下のシャワーは当日から可能、コンタクトレンズは4日後から使用可能です。術後のダウンタイム期間は、腫れや内出血などが気になると思いますが、術後1週間ほどで内出血や腫れは落ち着いてくるでしょう。 編集部: ほかにも、注意すべき点があれば教えてください。 名倉先生: 全ての手術において言えることですが、術後は感染症のリスクがあるので、術部を清潔に保つよう心がけてください。また、自由診療となるため費用がやや高額になることや、ケロイド体質や基礎疾患のある人などは手術の適応外となる場合があります。 また、クマの正体が脂肪ではなく、例えば皮膚自体の色素沈着などの場合、改善しないので注意してください。自分のクマが何によるものなのか、事前のカウンセリングで確認しておきましょう。 編集部: ダウンタイムを短くするコツはありますか? 名倉先生: 血流が良くなると腫れやすくなるので、術後1週間くらいは運動や飲酒を控えていただくとかなり違うと思います。また、頭に血がのぼるような動作をすると内出血がひどくなる可能性もあるので、できる限り避けましょう。 特に床掃除・お風呂掃除などをするときは、頭に血がのぼりやすい体勢になるので要注意です。水分は下の方に移動するので、睡眠時にクッションやマットレスを工夫して、頭を高く保てる状態にできるとさらに良いと思います。 編集部: 最後に、読者へのメッセージをお願いします。 名倉先生: 目の下のたるみに悩む人にとって、経結膜脱脂法は非常に取り入れやすい手術だと思います。肌の表面に傷跡がつかないので、他人に気づかれる心配はありません。 ただし一方で、たるみではなく色素沈着などによるクマには効果が期待できないなど、適応を見極めないと思ったような結果が得られない点には注意が必要です。 昨今、クマ治療の選択肢が増えています。経結膜脱脂法だけにこだわらず、事前のカウンセリングなどできちんと適応やメリット・デメリットを聞いた上で治療を決めることをおすすめします。