「約束守れなければ死ぬ」死亡の男性がグループラインに投稿 板橋の踏切自殺強要事件
昨年12月、東京都板橋区の踏切で、塗装工の高野修さん=当時(56)=が列車にはねられて死亡した事件で、自殺を強要したとして殺人容疑で逮捕された元同僚らに対し、高野さんが「約束を守れなかったら死にます」などのメッセージを送っていたことが10日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁捜査1課は、高野さんが容疑者らから精神的にも追い詰められていたとみている。 捜査関係者によると、高野さんはライン上で、佐々木学容疑者(39)ら容疑者4人と一緒のグループに加入。この中で少なくとも2回、生活習慣について「約束したことを守れなかったら死にます」との内容を投稿していた。うち1回は、同様の内容を紙に直筆で書き込んだ念書を撮影した画像だったという。 一方、事件の約2時間前、4人が高野さん宅を訪問した際に佐々木容疑者が高野さんに暴行を加えたと、一部の容疑者が逮捕前の任意聴取で話していることも判明した。その後、4人は高野さんを連れ出し、事件に至った。当時、4人は高野さんが万引したと疑っていたという。 捜査1課は容疑者らが長期間にわたる執拗な暴行で高野さんを支配し、自殺せざるを得ない心理状態に追い込んだとみて追及する。