風力発電・舗装式太陽光・光発電…東京都、次世代再生可能エネルギー社会実装加速
東京都は次世代再生可能エネルギー発電技術の社会実装を加速するため、実証事業を支援する。発電効率や量産技術の向上、耐荷重、耐風圧などの性能向上につながる取り組みについて、5件の事業を採択した。事業期間は2026年3月末までで、各事業に最大1億円を助成し、社会実装への課題解決を後押しする。 採択したのは風力発電がゼファー(東京都港区)、チャレナジー(同墨田区)、舗装式太陽光発電が東亜道路工業、東神開発(同世田谷区)、光発電がinQs(同港区)。ゼファーは電気自動車(EV)部品を転用して製造した分散型中型風力発電機を都内の湾岸地域に設置し、発電性能や量産・施工技術向上を実現し、社会受容性を評価する。チャレナジーは東京都三宅村に可搬式小型風力発電機を設置し、過酷環境下での安定稼働の実証と遠隔地での保守運用体制を確立することで、他の離島への導入に向けた基盤の構築を目指す。 東亜道路工業は舗装式太陽光パネルを港区内の公道に設置し、発電量や安全性能の検証と法的課題を抽出し、早期の社会実装化につなげる。東神開発は都内の商業施設などにビル屋上特化軽量型路面太陽光パネルと駐車場特化路面太陽光パネルを設置し、発電性能と安全性を実証し、他の施設に展開する。inQsは透明光発電ガラスを内窓として設置し、省エネ効果を実証して顧客要求仕様を確定し、量産化を目指す。