70歳代「貯蓄ゼロ」は何割?元銀行員が上手なお金の貯め方を徹底レクチャー
【元銀行員が語る】上手なお金の貯め方
お金を貯めるために、家計の収支を調整した後、貯蓄や資産運用を始めましょう。 上手なお金の貯め方を、順番に解説します。 ●まずは家計の収支を確認する お金を貯め始める前に、家計の収支を確認しましょう。 支出に関しては、食費や水道光熱費などの基本生活費、住宅ローンなどの住居関連費等、ひとつずつ丁寧にチェックしていきます。 その中でも、携帯電話料金や保険料、サブスクリプションサービスの月額などを見直すと出費削減に効率的です。 携帯電話は、契約当初に無料でついていたオプションなどが有料になっていたり、新たに安いプランが発売になっていたりします。 提携している携帯電話会社のホームページやショップで、減らせるものがないかチェックして料金設定などの変更を考えましょう。 生命保険の保険料も長期間保有している場合、同じ保障でも保険の見直しをして契約を変更したほうが、保険料は安いときがあります。 さらに、便利なサブスクリプションサービスですが、利用する機会が減ったサービスに関しては、いったん解約を検討しましょう。 支出の見直しをする際は、上記の見直しで、これまでより出費が抑えられるはずです。 まずは家計の黒字化を目指しましょう。 ●余裕資金を資産運用にまわして資産を増やす 家計の見直しをして収支や余裕資金の把握ができたら、働き方や家族構成などに基づいたライフプランを考えていきます。 そのうえで、預金や資産運用で資産を増やす方法を考えていきましょう。 万が一のことを考えて、2~3ヶ月程度は暮らせるだけの生活防衛費の準備が必要です。定期預金などで、すぐ払い出しできる状態にしておきます。
できる範囲で資産を増やすよう心掛けていきましょう
金銭的な不安があると、心身にストレスがかかってしまう可能性があります。 極端な節約生活をする必要はありません。 ただし、不要な支出は抑えて少しずつ積立額を増やすなどして、将来に向けて資産を増やしていきましょう。
参考資料
・日本銀行「経済・物価情勢の展望(2024年10月)」 ・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」 ・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」 ・金融庁「家計管理とライフプランニング」
円城 美由紀