70歳代「貯蓄ゼロ」は何割?元銀行員が上手なお金の貯め方を徹底レクチャー
2024年10月31日、日本銀行から「経済・物価情勢の展望(2024年10月)」が発表されました。 ◆【図表で見る】金融資産保有額の割合や家計の収支確認表をチェック 消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、2024年度に2%台半ばとなったあと、2025年度および2026年度はおおむね2%程度で推移すると予想されています。 今後も物価は上昇すると見込まれ、将来に向けた不安が大きくなる人もいるのではないでしょうか。 本記事では、70歳代の金融商品貯蓄額の割合を紹介します。後半は、元銀行員の筆者が上手にお金を貯めるコツを解説します。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
70歳代の金融資産を保有していない世帯の割合は?
ここでは、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」と「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」のデータをもとに、70歳代の金融資産保有額について紹介します。 ●【二人以上世帯】貯蓄ゼロは約2割 70歳代の貯蓄ゼロの二人以上世帯 は、19.2%です。貯蓄額が3000万円以上の二人以上世帯が19.7%で、貯蓄ゼロの世帯とほぼ同じになっています。 【70歳代】二人以上世帯の金融資産保有額の割合 ・金融資産非保有:19.2% ・100万円未満:5.6% ・100万円~200万円未満:5.1% ・200万円~300万円未満:4.3% ・300万円~400万円未満:4.7% ・400万円~500万円未満:2.5% ・500万円~700万円未満:6.2% ・700万円~1000万円未満:5.8% ・1000万円~1500万円未満:10.2% ・1500万円~2000万円未満:6.6% ・2000万円~3000万円未満:7.4% ・3000万円以上:19.7% 貯蓄ゼロの世帯と貯蓄が3000万円以上の世帯がほぼ同じで、貯蓄額の二極化が進んでいます。 ●【単身世帯】貯蓄ゼロは約3割 70歳代の貯蓄ゼロの単身世帯は、26.7%で、全体の約4分の1を占めています。 貯蓄額が3000万円以上の単身世帯が17.3%で、貯蓄ゼロの世帯のほうが多くなっています。 【70歳代】単身世帯の金融資産保有額の割合 ・金融資産非保有:26.7% ・100万円未満:5.8% ・100万円~200万円未満:4.3% ・200万円~300万円未満:4.1% ・300万円~400万円未満:3.3% ・400万円~500万円未満:2.5% ・500万円~700万円未満:6.6% ・700万円~1000万円未満:5.1% ・1000万円~1500万円未満:8.6% ・1500万円~2000万円未満:5.3% ・2000万円~3000万円未満:8.2% ・3000万円以上:17.3% 70歳代になると、主な収入源が年金となり、多くの世帯が現役時代の貯蓄を取り崩しながらの生活になります。 これから先、取り崩して減る一方の貯蓄額に不安な気持ちにならないよう、早めに貯蓄を始めて老後生活に備えましょう。 次は、元銀行員の筆者が上手なお金の貯め方を紹介します。