「予想を超える反響」…スズキが投入、小型SUV「フロンクス」の全容
スズキは16日、小型スポーツ多目的車(SUV)「フロンクス」を発売したと発表した。クーペスタイルのSUVで力強さや上質さ、洗練さを併せ持つデザインに取り回しの良さと快適な室内空間を兼ね備えた。インド生産による量産効果で価格を抑えた。消費税込みの価格は254万1000円から。月1000台の販売を見込む。 スズキ「フロンクス」 全長3995ミリ×全幅1765ミリ×全高1550ミリメートルのボディーサイズで、最小回転半径は4・8メートル。日常で扱いやすいサイズとしながら後席の広い足元空間を確保した。 総排気量1460ccのガソリンエンジンとマイルドハイブリッド、6速自動変速機(AT)の組み合わせで、力強い加速性能に加え滑らかでスポーティーな走りを実現した。燃費は2輪駆動(2WD)車で1リットル当たり19・0キロメートル(WLTCモード)。国内専用仕様として4輪駆動(4WD)車を設定したほか、最新の予防安全技術を標準装備した。 フロンクスは世界戦略車としてインドで生産し、インドや中南米、中近東、アフリカなどで販売し好評を得ている。インド生産車の日本展開は2016―20年に販売した小型車「バレーノ」以来。日本導入に合わせて走行性能や安全性能など仕様を作り込んだ。 現在約9000台の受注を得ている。会見で鈴木俊宏社長は「予想を超える反響があり期待を感じている。これまでのコンパクトSUVにない魅力を搭載し新しい市場を切り開く」と力を込めた。