使用済みカイロを「使い捨て」からリサイクルへ、生まれ変わる製品とは 京都府宮津市で実証事業開始
京都府宮津市と日本冶金工業大江山製造所(同市須津)は、使い捨てカイロをステンレスの原料としてリサイクルする実証事業を始めた。燃やすごみとして処分されていた資源を市内の学校や公民館などで回収する。 【写真】ここからカイロが生まれ変わります 大江山製造所は、輸入したニッケル鉱石を使い、ステンレスの主原料であるフェロニッケルを製造する。 近年、リサイクル原料の使用比率を高める中、使い捨てカイロに含まれる酸化鉄と活性炭に着目。フェロニッケルの材料として再利用するため、市に協力を求めた。ステンレスはスプーンやナイフなどの加工に使われる。 市は12月から、小中学校や市役所など20カ所に専用の回収ボックスを設置。来年3月ごろまで市民に持ち込みを呼びかける。 大江山製造所総務課は「カイロもリサイクルができると子どもたちに知ってもらい、環境学習に役立ててもらえたら」と話している。