NewJeans、G-DRAGON、大統領への弾劾要求デモまで...2024年、K-POPが生んだ注目すべき7つの瞬間
4. QWERの登場 & DAY6の高尺スカイドームでのライブ
2024年はK-POPバンドシーンが大きく飛躍した年となった。従来のK-POP市場では、バンド音楽は比較的マイナーな位置づけであったが、この年は新旧バンドが一斉にスポットライトを浴びることとなった。新鋭ガールズバンドQWER(キューダブリューイーアール)は、デビュー1年目にしてK-POPの歴史に新たなページを刻んだ。彼女たちは従来のガールズグループの枠組みを超えたプロセスでデビューを果たし(ボーカルのシヨンは、AKB48グループで外国人として初合格を果たした元NMB48のメンバーである)、ギターやベースなど楽器のレベルアップをリアルタイムで披露しながら支持を集めた。その結果、音楽番組でも1位を獲得するなど、SNSを中心に世界中で話題となった。一方、ベテランバンドDAY6(デイシックス)は2024年に見事なカムバックを果たした。メンバー全員の兵役が終了し、完全体としての活動が再開された彼らは、過去の名曲「You Were Beautiful」や「Time of Our Life」が再びチャートインする"逆走行"現象を経験。さらに新曲も発売直後から大ヒットし、ファンの心を掴んだ。DAY6は韓国のバンドとしては初めて高尺(コチョク)スカイドームで単独公演を開催し、数万人の観客を前に圧倒的なライブを披露。QWERとDAY6の躍進は、K-POPの音楽的多様性を象徴し、今後もK-POPシーンに新たな風を吹き込み続けるだろう。
5. ロゼの「APT.」が更新し続けるK-POPの新記録
BLACKPINKのメンバーがそれぞれ成功的なソロキャリアを積んでいく中、ロゼは2024年10月にリリースしたソロ曲「APT.」で、世界の音楽シーンに衝撃を与える記録を達成した。この曲は、2024年初頭にロゼがLAのスタジオでブルーノ・マーズと共にセッションを行った際に誕生した。ロゼは、韓国の飲み会でよく遊ばれるゲーム「アパート」をチームに紹介し、その独特なリズム感と遊び心が楽曲制作のインスピレーション源になったという。「APT.」はSpotifyのグローバルチャートと米国チャートで同時に1位を獲得し、Billboard Hot 100では8位にランクイン。さらに英国オフィシャルシングルチャートでは2位に輝いた。これらは韓国女性ソロアーティストとして初の快挙である。MVは公開からわずか5日で1億回再生を突破し、60日で6億回再生を達成。これにより、BTSが保持していた記録を更新し、K-POPアーティストとして最短期間での新記録を打ち立てた。その勢いは止まらず、さらなる歴史的快挙の達成が期待されている。ロゼの「APT.」は、単なるヒット曲を超えて、韓国文化の要素を取り入れたグローバルヒットの新たなモデルとして、K-POPの可能性をさらに広げる象徴的な一曲となった。