NewJeans、G-DRAGON、大統領への弾劾要求デモまで...2024年、K-POPが生んだ注目すべき7つの瞬間
2. ADOR & HYBE騒動の渦中に咲いた「青い珊瑚礁」
2024年4月、NewJeansとそのプロデューサーであるミン・ヒジン、所属レーベルADOR、そして親会社HYBEの間で、複雑かつ激しい対立が表面化した。この騒動の発端は、HYBEがADORの経営権を強化しようとしたことに対し、ミン・ヒジンがADORの独立性を主張して反発したことにある。対立は瞬く間に予想を超える激しい攻防にエスカレート。公開書簡や記者会見が繰り返される中、ファンやメディアの関心は一気に高まり、世界中の注目を集めた。一連の対立はHYBEの株価にも影響を及ぼし、NewJeansの活動にも不安が漂った。現在も問題は解決しておらず、ついにはメンバーたちが立場を表明する事態に発展し、契約解約の可否を巡る争いにまで展開している。翌年、NewJeansの活動は、この対立がどのように収束するかに大きく影響されるだろう。しかし、そんな中でも、日本のファンたちには鮮烈に刻まれた瞬間がある。彼女たちの日本デビューは、騒動の最中にもかかわらず大成功を収め、海外アーティストとして史上最短のデビューからわずか1年11ヶ月で東京ドーム公演を実現。その完成度の高いパフォーマンスは絶賛され、話題を呼んだ。特に、メンバーのハニがカバーした松田聖子の名曲「青い珊瑚礁」は、全世代の日本人ファンに最高の瞬間をプレゼントした。
3. 2NE1、15周年の再結成とワールドツアー
ガールズグループの常識を覆し、数々の名曲と圧倒的なパフォーマンスでK-POPの歴史にその名を刻んだ2NE1(トゥエニーワン)が、2024年にデビュー15周年を記念する再結成ツアー「WELCOME BACK」を発表した。2016年、突然の解散という衝撃的な幕引きを迎えた彼女たちが、また4人揃って単独コンサートを開催するという事実は、多くのファンにとって感動的な瞬間となった。このツアーは10月のソウル公演を皮切りに、フィリピン、インドネシア、日本、香港、シンガポールなど、アジア各地を巡る大規模なワールドツアーへと展開。日本を含む多くの国でチケットは即完売し、ファンの熱い要望に応え追加公演が発表されるほどの盛況ぶりを見せた。ステージ上でメンバーたちは、時に涙を流しながらも力強いパフォーマンスを披露。彼女たちの姿は、解散後も変わらぬ深い絆と、さらなる進化を遂げたステージパフォーマンスで観客を圧倒した。2NE1の再結成は、単なる音楽イベントにとどまらず、時代を超えた象徴的な瞬間として、多くのファンの心に深く刻まれる出来事となった。