「脳の朝活」で午前中からスッキリ効率アップ!「朝日を浴びる」「音楽を聴く」…10の習慣で順序良く脳に刺激を与えて脳を活性化
◆【朝活6】朝食をとる <(1)運動系・(2)視覚系・(8)感情系> 食事は、食べ物をよく見て口まで運び、咀嚼し味わうことで、運動系・視覚系・感情系の脳番地をまんべんなく刺激することができます。 そもそも朝から脳をしっかり働かせるためには、エネルギー源となる食事が欠かせません。 「朝は食欲がなくて」という人も、少しでもかまわないので食事をすること。胃や腸が刺激され体が目覚めると、脳にもいい作用が働きます。 ◆【朝活7】トイレでおなかマッサージ <(5)思考系・(7)記憶系・(8)感情系> 腸が快調だと脳も元気になります。毎朝スッキリとしたお通じがあると、快や不快を感じる感情系脳番地の働きがよくなり、気分が前向きに。思考系脳番地の働きも活性化して、やる気や意欲が湧いてきます。 朝トイレに行ったら、おなかを時計回りに指先で押すマッサージをしましょう。 「ガスが溜まっているけど、昨日は何を食べたっけ」などと思い出すことで、記憶系脳番地を刺激することもできます。 ◆【朝活8】その日の予定をメモに書き出す <(1)運動系・(2)視覚系・(5)思考系・(7)記憶系> 文字を書くことで、指先の細かい動きが運動系脳番地を、書いた文字を目にすることが視覚系脳番地を活性化。 忘れた漢字を懸命に思い出そうとすれば、思考系脳番地や記憶系脳番地を働かせる効果があります。 朝の習慣として、その日の予定を箇条書きしてみましょう。あるいは昨日あったことを思い出しながら日記につづると、自分の今の状況を把握する「見当識」の衰えを防ぎ、認知症予防にもつながります。
◆【朝活9】電話をかける、音読をする <(2)聴覚系・(4)伝達系・(6)理解系・(7)記憶系・(8)感情系> 朝から家族と話したり友人と電話をするとよいでしょう。相手の声に集中して情報を集めることで聴覚系が、相手の気分や体調を推測することで理解系の脳番地がフルに活性化。 言葉を伝え合うことで伝達系、相手の気持ちを汲み取ったり自分の気持ちが動くことで感情系の脳番地も刺激されます。 ひとり暮らしで電話もかけない人は、本や新聞の文章を声に出して読む音読がおすすめ。聴覚系、理解系の脳番地が刺激されます。 さらに「吾輩《は》猫《で》ある」など助詞を強調して読むと記憶が鮮明になり、記憶系の脳番地が活性化します。 ◆【朝活10】朝散歩 <すべての脳番地> 朝の散歩は、脳活の集大成。運動系脳番地にスイッチが入るのはもちろん、歩くたびに変わる景色で視覚系、鳥の声や街の音で聴覚系を心地よく刺激。 出会った人と挨拶をして伝達系、頭の中で今日の予定を立てて思考系、「あの花は何の仲間かな」と考えて理解系、空き地を見つけて「前はあのお店だったのに」と思い出して記憶系、「今日も気持ちよく散歩ができた」と満足することで感情系。 8つの脳番地すべてを刺激することができます。 (構成=山田真理)
加藤俊徳