ispaceの月面探査計画会見(全文1)「グローバルで先頭を走っている」
日本初の民間企業による月面探査をめざすispace(アイスペース)は26日午後1時、記者会見を開き、同社の月周回および月面探査に向けて、起業家のイーロン・マスク氏が率いる米SpaceXとロケット打ち上げ契約を締結したと発表した。 ロケットは、SpaceXの「Falcon 9」を使用する。ispaceでは、月を周回する「ミッション1」は2020年中ごろ、月面を探査する「ミッション2」は2021年中ごろに、それぞれロケットの打ち上げを予定している。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「【中継録画】ispaceが会見 民間月面探査へロケット打ち上げ契約発表」に対応しております。
袴田CEO「月面探査レースは新たなフェーズに」
司会:皆さま、本日はお足元の悪い中、株式会社ispaceロケット打ち上げ契約記者発表会にご来場くださいまして、誠にありがとうございます。また、ご入場の際にはお時間のご協力をいただきました、誠にありがとうございます。私、本日の司会進行役を務めさせていただきます、【ヤマダマリ 00:01:14】と申します。最後までよろしくお願いいたします。 それではまず、スピーカーのご紹介をさせていただきます。皆さまから向かいまして左手より、株式会社ispace、Founder & CEO袴田武史。株式会社ispace、Director & COO中村貴裕。株式会社ispace、Lander System Engineer、Jamie Denniston。以上3名でございます。また、本日は通訳もしていただきますので、よろしくお願いいたします。 さあ、本日、スケジュールでございますが、こちらの会場で発表を行いましたあと、会場を、恐れ入りますが1階のエントランスに移しまして、今回のミッションで使用いたします、ランダーとローバーのモックアップお披露目とフォトセッションを実施させていただきます。また、フォトセッション終了後には、ご希望の方に、オフィス内を見学、撮影していただくお時間も設けております。どうぞ、最後までお付き合いくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。 それでは主催者を代表いたしまして、株式会社ispace、Founder & CEO袴田武史より、ごあいさつとロケット打ち上げ計画、新プログラム名を発表させていただきます。袴田CEO、よろしくお願いいたします。 袴田:こんにちは。ispace、袴田です。本日はお忙しいところ、この記者発表にご参加いただきまして、ありがとうございます。これだけ多くの報道陣の方にお越しいただけたということは、この月面探査というところが、非常に今、世の中的にも盛り上がっているのかなというふうに思います。 さて、私のほうから少し最初にお話をさせていただきます。まず、Google Lunar XPRIZEが終了して半年がたちました。この半年の間、われわれは引き続き月面探査を目指して、さまざまな準備を進めてまいりました。ですので、私にとってはこの半年というのは非常に短い、あっという間に過ぎてしまったという感覚があります。このGoogle Lunar XPRIZEはHAKUTOとして参加をしていました。このGoogle Lunar XPRIZEは史上初、民間で月面に行くという非常に困難なプロジェクトを実行しようとしていました。そのため当初から資金調達ですとか開発、いろいろな困難がありました。 その際に、われわれHAKUTOは非常に多くの方々にサポートを受けながら進めてまいりました。サポーターズクラブの皆さん、そしてクラウドファンディングを通して支援をいただいたりしている方々、企業のパートナーの方々、そして投資家、そしてHAKUTOの【プロ***00:04:11】メンバーとして一緒に進めてきた皆さんと、多くのご支援をいただきながら、このプロジェクト、進めてまいりました。本当にこのような多くの方々にサポートいただきまして、本当に感謝をしております。 このGoogle Lunar XPRIZEの中では、われわれ、2015年には中間賞を取得し、そして2017年にはファイナリスト5チームとして残ってきました。しかしながらご存じのとおり、パートナーであった、パートナーの着陸船を活用して月面に行く予定だったんですが、打ち上げができないということになりまして、レースはわれわれも同時に活動を終了しております。しかしながら、このHAKUTOがあったからこそ、われわれは今、ここにいれるというふうに考えておりますので、このHAKUTOのプロジェクトにご支援いただいた多くの方々にあらためて感謝を申し上げたいというふうに考えております。 そしてGoogle Lunar XPRIZEは終了しましたが、月面探査レースは新たなフェーズに入ってきております。Google Lunar XPRIZEで参加をしていた企業、そしてそれ以外にも新しい企業も加えて、複数の民間企業が月面探査、月面着陸に向けて開発をどんどん進めています。ispaceもその1社です。われわれispaceも今年2月までに103.5億円の資金調達を完了しまして、それを元にMission1である月面周回ミッション、そしてMission2の月面着陸ミッションを実行するために、開発をどんどん推し進めております。