巨人・D1位石塚裕惺、松井秀喜に続け 新寮に新伝説・石塚部屋作る 「そう言われるくらいの選手になりたい」
巨人の新入団選手11人が川崎市のジャイアンツ球場や隣接するジャイアンツ寮を訪れ、施設見学を行った。ドラフト1位・石塚裕惺(ゆうせい)内野手(18)=埼玉・花咲徳栄高=は、野球に打ち込むことができる環境や最新の設備に驚きの様子。昨年12月に完成した球団寮に新たな〝出世部屋〟を作る決意を示した。 伝統球団に新たな歴史を刻み、スターダムを駆け上がる。来年1月からの生活拠点を初めて訪れた石塚。ジャイアンツ寮や室内練習場、トレーニングの設備を見学して目を丸くした。 「すごい施設がそろっていて、野球だけを考えて打ち込める環境だなと思った。プロ野球に入るというところで、楽しみが増えた」 見学後には寮でラーメンにビビンバ丼、ハンバーグ、サラダ、スープ、フルーツと昼食を目いっぱい頬張った182センチ、84キロの大型遊撃手。「さっきケーキを一口食べたら、胃がもたれそう…」とおどけてみせた。 かつての球団寮には、日米通算507本塁打を放った松井秀喜氏が使用した通称「松井部屋」のように、出世部屋といわれる場所があった。幼少期から巨人ファンだった石塚。同氏の素振りですり切れた畳のことも知っているといい「そう言われるくらいの選手になれるように頑張りたい」と〝石塚部屋〟と呼ばれる活躍を誓った。 11月30日に東京ドームで行われたファンフェスタでは、同じ高卒ドラ1で今や主砲の岡本和とあいさつを交わした。スラッガーの鍛え上げられた肉体に驚いたといい、「小さい頃はファン目線だったが、来年からはチームメートになる。いろいろ聞きたいこともあるのでどんどん話しかけたい」と技術を吸収する。 昨年12月に完成したジャイアンツ寮は球場に隣接しており、いつでも練習ができる環境。「24時間ぶっ通しで練習するのは不可能ですけど、時間を無駄にしないように」と石塚。1カ月後から始まる野球漬けの生活を待ち望んだ。(原田優介)