ツールを沸かせた“あの男”たちがさいたまへやってくる! 第10回記念を祝う豪華ライダーの競演【Cycle*2024 ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム:プレビュー】
ツールでギルマイと好勝負を演じたヤスペル・フィリプセンは、スペシャルチーム「ツール・ド・フランス クリテリウムレジェンズ」の一員として参戦。さいたまでは2年前に勝っており、2度目の優勝を目指す。脇を固めるのは、クリストファー・フルーム、ヴィクトル・カンペナールツ、ベン・オコーナーと、豪華すぎるほどの布陣。 今年のブエルタ・ア・エスパーニャを制したプリモシュ・ログリッチ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)は、さいたまのコースでも強さを見せるだろうか。お得意のポディウムでの“テレマーク姿勢”にも期待しよう。ツール第1ステージで劇的な逃げ切り勝利を挙げたロマン・バルデ(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)は来シーズン途中での現役引退を控えており、日本での雄姿はこれが最後になるかもしれない。
最後といえば、マーク・カヴェンディッシュ(アスタナカザクスタン)も、ライダー姿はこれが見納めとなる可能性が高い。今年のツールでステージ通算35勝の新記録を達成。誰もが望んだ最高の形で、キャリアを終えようとしている。10月29日にはパリでツール2025のルートプレゼンテーションに出席。そこでは、来年のツール出場に含みを持たせたジョークも聞かれたが、現所属チームのスタッフに就任するとの一部報道もあり、日本でその走りが見られるのは最後と思っておいた方が良いだろう。
そして忘れてはならない、「ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム」の顔、新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)。今季限りでのチーム退団が明らかになっており、現チームでのジャージ姿を見られる最後のチャンス。2019年にはこの大会を制しており、5年ぶりに大仕事をやってのけるかにも注目だ。
迎え撃つ日本勢は、今年の全日本TT王者の金子宗平が「スペシャルチームジャパン for さいたま」の一員としてエントリー。J SPORTS中継解説でもおなじみ畑中勇介(キナンレーシングチーム)も現役引退を控えており、レースシーンを見られるのは残りわずか。
【関連記事】
- ニールソン・パウレスが会心のロングスプリント 5人の争いを制して2度目の優勝【Cycle*2024 宇都宮ジャパンカップサイクルロードレース:レビュー】
- 世界の目が宇都宮に注がれる大決戦 日本が誇るアジア最高位のワンデーレースがここに【Cycle*2024 宇都宮ジャパンカップサイクルロードレース:プレビュー】
- ポガチャルが4連勝を達成、初戦と最終戦を独走勝利、25勝で偉大なシーズン締めくくる【Cycle*2024 イル・ロンバルディア:レビュー】
- 4連覇を狙うポガチャルが最有力候補、とびきり歴史的だった2024年の締めくくりは最後のモニュメント【Cycle*2024 イル・ロンバルディア:プレビュー】
- ニールソン・パウレスが42.5km独走で逃げ切り! 2日後のロンバルディアへ大きな自信となる会心の走り【Cycle*2024 グラン・ピエモンテ:レビュー】