西武が5位転落も新外国人のダーモディが5回無失点…196センチ左腕は救世主になれるのか?
ゴールデンウィーク中の9連戦を見越し、先発陣の増員およびローテーションの再編を余儀なくされていたからこそ、急ピッチでダーモディを間に合わせたのだろう。ダーモディの今後の可能性を問われた辻監督は、苦笑しながらこんな言葉を返している。 「当然でしょう。もう(先発の)ローテーションに入れているんだから」 チーム合流後に実施された入団会見で、自身の特長を「コントロールのよさと奥行きのあるピッチング。フォアボールを出さない点では自信があるし、野手を信頼して打たせて取るのが自分のスタイル」と説明したダーモディも意気に感じている。 「チェンジアップはもっとよくなると思う。先発として投げるのであれば、最後まで投げきるつもりで挑みたい。そこをゴールとして頑張っていくよ」 四球を3つも与えてしまった点を見れば、緊張が自慢のコントロールを狂わせた跡が伝わってくる。それでもファームでの2度の登板でともに失点していたピッチング内容を、一軍の舞台で無失点に転じさせたあたりは修正能力の高さを感じさせる。 ローテーション通りならば、次回登板は中7日で敵地・楽天生命パークで行われる11日の楽天戦となる。右打者のインコースへカット気味に食い込んでくるストレートとチェンジアップ、さらに縦に変化するカーブとスライダーのコントールに磨きをかけながら、ダーモディは救世主としての真価を問われる2度目の先発で来日初勝利を目指す。 (文責・藤江直人/スポーツライター)