“恩返しの恩返し” つながる2つの被災地 炊き出しが縁 能登の人々が長野市長沼へ「復興に向けて頑張る気持ちに」
星野良和さん(10月): 「石川・輪島からもボランティア来てくれて、輪島には必ず来ようと思っていたので、その思いで来ました」 長沼に駆け付けてくれたことへの恩返しも含め、夫婦は能登へ。場所を変えながらこれまでに20回以上、炊き出し支援をしてきました。
そうした中、能登で再び災害が起きます。 奥能登を襲った9月の豪雨。 星野良和さん(10月1日): 「長沼と一緒だなって。また同じことが能登半島で起きているのかなと思ったら、ぞっとしました」
夫婦は二つの災害の爪痕が残る輪島市へ。今後も炊き出し支援を続けることにしています。 夫婦で炊き出し支援・星野良和さん: 「自分たちが災害にあった時に助けてもらってる恩っていうのは、一生消えないと思う」
■被災者同士 悩みや不安を共有
10月5日の夜、店を訪れたのは珠洲市蛸島町の避難所にいた住民たち。 2024年5月の炊き出しで出会いました。 蛸島の住民: 「震災はつらかったけれども、こうやっていろんな人たちに出会えたということ、それを祝して乾杯」 珠洲の住民が訪れるということで被災した長沼の住民も招き、交流してもらいました。 被災者同士、分かり合えることがあります。
悩みや不安を共有―。 蛸島の住民: 「(自宅の建て替えの)期間は?」 長沼の住民: 「1年半から2年くらい」 蛸島の住民: 「ハウスメーカーに契約結んでから今で2年待ち、着工が」
思い出もー 長沼の住民: 「俺も入りましたよ、自衛隊風呂」 蛸島の住民: 「入りました?あれ、もう足伸ばして、寒い時期やったから、もう涙出ました」 長沼の住民: 「こんな気持ちいいものあるのかと思いましたよね」 蛸島の住民: 「浴槽に飛び込んで、足伸ばした時には天井見上げて、何にもしてないのに涙出た。 いやー、水って水ってこんな大事なんやって」
■前に進み気持ちを後押し
蛸島の住民の一人、白田さんは地震で自宅が全壊。その上、9月の豪雨で床上30センチまで水が浸かったと言います。 珠洲市蛸島町・白田唱子さん: 「(長沼の)状況をいろいろ聞かせていただいて、本当にすごいことが起こったんだなって。それを乗り越えて復興していく過程は、私たちがこの先進んでいく道しるべになるなと。皆さん、珠洲のことすごく応援してくださっているので、私たちが前を進む気持ちを後押ししていただいているな」 交流は約3時間続きました。