持つだけで得する「スタバのタンブラー」の裏技。進化が止まらず“組合せ343通り”の新作も
はじめましての方も初めましてじゃない方もこんにちは。ミニマリストで元スタバ店員の阪口ゆうこ(@sakaguchiyuko___)です。どうもどうも、こう見えて10年間も店員やってました。 9月なのに暑い。いつまで暑いのだろう。今朝のニュースでは36度だと言っていた。私の体温と全く同じである。まだまだ外出時には冷たいドリンクが必要になりそうだ。
マイボトルは必須だ
私の家族も全員、外出時にはお茶や水を入れたケータイマグを持参している。出掛けた先でドリンクを買う暇がなかったり、節約にもなるからだ。 デメリットは、中が空っぽになってからは荷物になることと、洗浄等の管理が必要になるくらい。なのでプラマイでいえばめっちゃプラスだと感じている。 ここ数年で世間的にも、水筒やタンブラーを持ち歩くマイボトルスタイルが当たり前になっているが、スターバックス®︎のマイボトルの歴史はここ数年のレベルではない。大袈裟でなく、マイボトルスタイルの「先駆け」だった。
偉大すぎるスタバのタンブラーの歴史
28年前の1996年、アメリカから日本へスターバックス®︎が、やってきた。同時に、「タンブラー」という耳馴染みのない単語も輸入された。 私が初めて買ったタンブラーはこの初期のもので、今のタンブラーと比べると、とんでもなくチープだった。オールプラスチックで、漏れを防止するパッキンもなかった。 当然のように飲み口に蓋はなく、丸い穴が開いているだけの「申し訳ない程度に蓋がついたコップ」だった。そもそも「ドリンクを入れて持ち歩く」概念は当初なかったように思う。 しかし、それがたまらなく愛おしかった。スターバックスの旧ロゴがドンと中央に大きくプリントされていて、絶対に買えない廃盤商品という部分に優越感すら感じていたのだ。驚くなかれ、そのボトルは劣化でヒビが入る一昨年まで私の手元にあった。しかし今思えば、コーヒーが冷める速度はえげつなかった。
タンブラーの進化が止まらない
そんなセンセーショナルな登場から28年間、スターバックス®︎のタンブラーは進化が著しい。 消費者のニーズに応えながら、形やサイズは目まぐるしく変わっていった。大きな取手が付いたタンブラーや、外でもお湯さえあれば淹れたてのコーヒーが味わえるティーサーバーのような仕様のトラベルプレスというものもあった。 「誰が買うねん」という商品ほど売れた記憶がある。サイズ展開も豊富になり、タンブラーだけでなく保温保冷機能に長けたボトルなど、選ぶ楽しみが増えていった。 デザインに関しては、日本のみの販売で季節に応じた期間限定品が販売されるようになると、タンブラーの人気は確固たるものになった。中でも、毎春限定販売されるSAKURAシリーズは、ピンク色で非常に可愛らしいデザインで人気が爆発的だった。 「バッグの中の可愛い持ち物をチラ見させたい系乙女」のハートを、ガッチリ掴んだ。有名なアーティストや人気ブランド、世界的なキャラクターとコラボするようになると、発売初日に売り切れることがますます増えて、発売日の開店時間にはお客様が列を作るようになった。 数年で、タンブラーやボトルをコレクションするという文化が根付いて、発売初日は出勤が嫌になるくらい売れた。