お金、仕事、人間関係など大事なものを失ったとき、また立ち上がるために役立つ「2つの心構え」
今、目の前にある「いいこと」に目を向ける!
どんなに悪い状況にも、そこには「いいこと」も隠されています。たとえば「失敗は成功のもと」というように、その経験で学ぶことができたら、二度と同じミスはしなくなります。 もし、学ばないままでいたら、未来には「もっと重大なミス」を起こしていたかもしれないのです。つまり、失敗する前よりも、“賢くなった”とも言えるのです。 また、リストラにあった場合は、その分、「自由の時間が増えた」といういい点もあります。それにより、今まで時間がなくてできなかった夢にチャレンジすることもできるのです。 結局、“人生”というスケールで見ると、「無難な生き方」よりも、「自分が本当にやりたいことに向かってチャレンジする生き方」のほうが輝きます。でも、生活がうまくいっているときは、それを犠牲にしてまでチャレンジしようと思う人は、そう多くはいません。 人は何か大切なものを得ると、それを「守ろう」とすることにエネルギーを注ぎがち。それは別に悪いことではないのですが、保守的な行動ばかりするようになってしまうと、魅力が減ってしまうこともあります。 だから、守るものがなくなったときは、悲しい気持ちは一旦置いといて、ようやく「チャレンジできるときがきた!」と思って、前向きに行動してみることも大切なのです。
平穏な生活によって、自分が錆びてしまうことも
「何も変わらない、平穏な生活のほうがいいに決まっている」と思っているのだとしても、その環境で“怠惰な自分”になっている場合は、考えもの。 私たちの命の時間は有限です。限りある自分の命をどのように燃やしていくのか。そう考えていくと、何も変わりなく生きていくことは、意外ともったいないことなのかもしれません。 成長(変化)しないまま、歳ばかり重ねてしまうと、ただただ体力が落ちて、衰退していってしまいますしね。 だから、どんな辛い状況でも、ひとまず「自分が変わるとき(チャンス)が来た」と思って(※場合によっては、「自分に言い聞かせて」)、前向きに「今の自分ができること、やりたいこと」を探していくのは、大切なことです。 大人になればなるほど、また、大切なものを失った経験があればあるほど、「諸行無常……この世のすべてのものは、常に流動変化していること」を実感するものです。 だからこそ、「何かが手元にあること」以上に、「いつでも“新たなものを生み出せる自分”でいること」のほうが重要だと思えてきます。 それについては、次のページで紹介します。