【陸上】ブダペスト世界選手権代表の丸山優真は3位で折り返し 4月に左膝損傷「自分の気持ち無駄にしたくない」/日本選手権混成
◇第108回日本選手権・混成競技(6月22、23日/岐阜メモリアルセンター長良川競技場)1日目 十種競技・初V狙う森口諒也が初日トップ「優勝しに岐阜に来ました」/日本選手権混成 パリ五輪代表選考会を兼ねた日本選手権・混成競技の初日が行われ、男子十種競技は森口諒也(オリコ)が4003点を上げてトップで折り返した。 昨年のアジア選手権金メダリストで、ブダペスト世界選手権代表の丸山優真(住友電工)は3903点の3位で初日を終えた。 4月のマルチスターズ(イタリア)に出場した際、棒高跳の失敗試技で左膝から転倒し、「外側側副靱帯損傷、半月板損傷、亀裂骨折、骨挫傷と診断されて、ずっと圧迫しながらリハビリしてきました」。本来であれば「今(6月)くらいにジョグができるかどうかと言われていた」そうだが、「1、2週間前にコーナーも走れるようになった」と何とか出場にこぎつけた。 そうしたなか、「ポイント」に挙げていた踏み切りのある走幅跳でも全体トップの7m18(+1.5)、走高跳でも1m88をクリア。見せ場を作った。 もちろん、来年の東京世界選手権を考えて「無理をしないように」とスタッフも提案したというが、「ずっとオリンピック、パリと思い続けてやってきた。この気持ちを無駄にしたくなかった」と言い、「痛みはない。最後までやり抜こうと思っています」と連覇への望みをつないでいく。 日本歴代3位の8008点を出した奥田啓祐(ウィザス)は3909点の2位で折り返し。「自分らしく競技ができている」と笑顔を見せ、「もちろん優勝したい。プランはなくて、1つずつ目の前のことを積み重ねていく」と語る。 日本記録保持者で37歳になった右代啓祐(国士舘クラブ)は3573点で13位。砲丸投では「久しぶりに良い投てきができた」と14m74の全体トップ。「新しいサポート態勢やチャレンジのなか、どれだけ若手に食らいつけるか」と話し、日本選手権には「何度も出ても楽しい」と笑顔を見せた。
月陸編集部