琴桜が12勝目で初Vへ前進「変わらず集中」 年間最多勝争いでも64勝目でトップの大の里に並ぶ
◆大相撲 ▽九州場所13日目(22日・福岡国際センター) 大関・琴桜(佐渡ケ嶽)が1敗と首位の座を死守した。2敗で追っていた東前頭6枚目・隆の勝(常盤山)との一番は、立ち合いから押し込まれたが、得意の右を差してこらえた。右ですくいつつ、左上手をつかむと力強い投げで転がした。「攻められて内容は良くない」と首をかしげたが、しっかり白星につなげ、「最後まで慌てずに行けた」と、うなずいた。 4日目からの10連勝で12勝に到達。今年春場所で新大関となってから在位5場所目で最多の白星をマークした。さらに今年の64勝目で、年間最多勝争いでもトップの新大関・大の里(二所ノ関)に並んだ。 大関・豊昇龍(立浪)も1敗をキープ。2敗が消え、優勝争いは千秋楽で琴桜と豊昇龍の直接対決が予想されるため、賜杯のゆくえは事実上、2大関に絞られた。一騎打ちとなってきたが、琴桜は「変わらず、目の前の一番に集中」と平常心を強調した。なお14日目の大の里戦に勝てば、年間最多勝が確定する。
報知新聞社