松山英樹から16歳・松山茉生へ「帝王学」伝授 9日開幕ソニーOP 練習ラウンドで身ぶり手ぶり助言
米男子ゴルフツアー今季第2戦のソニー・オープンは9日(日本時間10日)から4日間、米ハワイ州のワイアラエCCで開催される。前週の開幕戦をツアー新記録の通算35アンダーで制しツアー11勝目を挙げた松山英樹(32=LEXUS)は史上3人目の同一年ハワイ2連勝、自身初の2週連続優勝を狙う。7日は9ホールを回って調整。アマチュアの松山茉生(まお、16=福井工大福井高)らに金言を授けた。 【写真あり】臼井麗香 前夜祭でのゴージャスなゴールドおなか見せドレス姿披露に「モデルさんですか?」「優勝」の声 初の2週連続Vへ、松山は淡々と調整を進めていた。開幕戦の快挙も「毎週試合が変わる。その日が終わったら終わり」と頭から消し去った。今週は狭いホールが多く、グリーンの芝目もきついワイアラエが舞台。22年に制したとはいえ、前週とは異なるタイプのコース攻略を見据え「対応できるように準備したい」と語った。 この日は16歳のアマチュア松山茉、久常との練習ラウンド。談笑しながら1番から9ホールを回った。24年日本アマ王者の茉生とは不思議な縁がある。22年ジュニアレッスン会で初対面。昨秋のダンロップ・フェニックスで再会し、予選ラウンドを同組でプレーし「飛距離、ポテンシャルは凄い」と才能を認めている。 松山も11年のこの大会で米ツアーデビューを飾った。練習ラウンド中、今回が米デビューの茉生に身ぶり手ぶりで助言するシーンが見られた。「クラブセッティングとか、日差しが強いから目を大事にした方がいいとか、そういう話をした」と茉生。言葉の全てが金言、プレーは全てが生きた教材だ。ラウンド後の茉生は「基本曲がらないし、どこからでもグリーンに乗せてくる。アプローチは本当に自分が打ちたい球を打って攻めている」と米ツアー11勝の技を目に焼き付けた。 前週は日本勢が松山だけだったが、今大会は総勢8人が出場する。後輩との交流は新たなエネルギーをもたらすはず。ハワイ開催の2大会を同一年に制したのは03年アーニー・エルスと17年ジャスティン・トーマスの2人だけ。「変わらない。いつも通り」と高ぶる様子はないものの、日本のエースとして史上3人目の偉業に挑む。 【金谷“デビュー戦” 新人王獲り「必死」】 昨年12月の最終予選会を勝ち抜き今季出場権を獲得した金谷は米ツアーメンバーとしてデビュー戦となる。「新人王は今年しか獲れないと思うので必死で頑張る」と決意を示した。東北福祉大の先輩・松山が開幕戦で優勝。前日にコースで祝福の言葉を伝えたという金谷は「本当に強い勝ち方だし、さすがだと思う。松山さんを見習ってもっと頑張らないといけない」とモチベーションを高めている。