「再び調子を取り戻す最適な場所」アゼルバイジャンGPでペレスの復調なるか 過去2勝の実績に英メディアが強い期待「フェルスタッペンを破り勝利を収めた」
今週末、F1第17戦アゼルバイジャンGPが開催される。2週間ぶりとなるレースでは、シーズン後半戦に突入し勢いに乗るマクラーレン、さらにフェラーリの走りにも注目が集まる中、苦戦が続いているレッドブルの巻き返しを望む声も伝えられている。 【動画】角田裕毅が無念のリタイア…ピットに戻ってきた際の映像 開幕からここまで7勝をマークしているマックス・フェルスタッペンと、今季はまだ勝利は無いもののNo.2ドライバーとしての役割を任されているセルジオ・ペレスによるコンビで7戦ぶりの勝利を目指す。特に今回のバクー市街地コースのレースでは、今季不振が続いたことでシートを追われる噂も囁かれたペレスの走りを見どころの一つに挙げる海外メディアの反応もあるようだ。 イギリスモータースポーツサイト『Goodwood Road & Racing』では、昨年のアゼルバイジャンGPのウィナーであり、2021年にも優勝を飾っているペレスが再び、このコースで輝きを取り戻すことに期待を膨らませている。 同メディアは、「ペレスが最後にここで優勝したのは今となっては、かなり昔のことのように感じられる」と論じており、昨年のレース展開について、「2023年5月に行われたアゼルバイジャンGP、セルジオ・ペレスはタイミングのよいセーフティカーの助けを借りてチームメイトのマックス・フェルスタッペンを破り、勝利を収めた」と振り返った。さらに、「昨シーズンの序盤のレースでは、レッドブルが2勝ずつを挙げ、メキシコ人ドライバーが実際にチームメイトを追い抜き、世界王座を獲得できるという希望的観測が常に話題になっていた」として、フェルスタッペンに次ぎポイントランキング2位の成績を収めた昨季のパフォーマンスを評している。 同メディアは「彼はそれ以来、レースに勝っていない。そして今、RB20をコントロールするのがいかに難しいかを考えると、ペレスは勝利とは遠い位置にいる」と現状を分析。その上で、「彼に今できることは、自分の走りをキープすることだけだ。ここで2勝している実績を考えると、バクーは“チェコ”が再び調子を取り戻すのに最適な場所といえるのではないだろうか」として、ペレスの再浮上へ期待を込めた。 レッドブルはフェルスタッペンとペレスのコンビにより過去2シーズン、コンストラクターズチャンピオンに輝いている。今季、苦しい状況が続いている中でも、やはりペレスのパフォーマンスが3連覇へのカギを握っていることも間違いないだろう。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
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