青木保憲が体現する仙台89ERSの『GRIND』(前編)「負けていられないでしょ!という気持ちに、阿部がさせてくれた」
「仙台は悩みを伝えられて、分かってくれる仲間がいる」
――昨シーズンの最終戦後に藤田弘輝ヘッドコーチ(現大阪エヴェッサ)が「阿部の加入により、青木も引っ張られるように『自分がやる』というアグレッシブさが出てきた」と評価していたのが印象的でした。 言葉は悪くなるんですけど、阿部にやらせ続けるのもシャクだなぁと(笑)。良い関係だから言えるんですけど、彼の活躍がうれしい反面「いや、負けていられないでしょ」という気持ちに彼がさせてくれました。彼が勝つマインドを持ってきてくれたのは、チームにも僕個人にとっても大きいことでした。 ――2シーズン前まで所属していた広島ドラゴンフライズが優勝しました。刺激になりましたか? まずは率直にうれしかったですね。一緒にやっていた選手も多いですし、下剋上して勝つ姿は感慨深い反面、1年半前までは所属していた訳ですから、自分もここに立ちたいという思いはあらためて持ち続けないといけないと感じました。僕らにも可能性はゼロではないし、1試合1試合積み重ねていく先にチャンピオンシップが見えてくるので、やるからにはそれを追い求めていかないといけないと思います。 ――キャリアを振り返って、いま仙台でプレーしている自分の姿はイメージしていたものでしょうか? 川崎ブレイブサンダースに加入した時は「このチームでずっとやりたい」というのが率直な気持ちだったので、当時の自分からすると不思議な感覚だと思います。ありがたいことに高校や大学では、優勝を狙えるチームだったので、当時はそういうチームで頑張るのが自分にとって素晴らしいことだと思っていました。今は試合に出ることがいかに楽しいことで、自分の人生において素晴らしいことなのかを感じられています。昨シーズンがキャリアの中でも一番充実していて、一番短く感じました。 ――短く感じたというのは、悩む間もなく無我夢中で終わっていたという感じですか? 結構悩むタイプなので、毎年悩むのですが、それを伝えられる仲間がいて、分かってくれる仲間がいました。もちろん今までもそうだったのですが、昨シーズンはより人との関わりが密接で、強いモノを築けた感触があります。なおかつ、自分が中心としてやらせてもらっていたので、気がついたらあっという間に終わっていたという感じですね。
バスケット・カウント編集部
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