遺族を悩ます“デジタル遺品” サブスクやネット銀行口座「解約できない」…トラブル相次ぐ スマホのロック解除、どうすれば?
日テレNEWS NNN
サブスクやネット銀行の口座など、亡くなった人が生前契約していた「デジタル遺品」をめぐるトラブルが相次いでいます。遺族がスマホのロックを解除できず、サービスを解約できないというものです。スマホのパスワードを共有する対策はあるのでしょうか?
■トラブル相次ぐ「デジタル遺品」とは
藤井貴彦キャスター 「月額や年額を支払って商品やサービスを利用するサブスクですが、何か契約されていますか?」 野口啓代(スポーツクライミング五輪銅・『news zero』木曜パートナー) 「しています。動画配信サイトのほか、ウォーターサーバーのお水や化粧品などもサブスクしています」 藤井キャスター 「そのサブスクなどをめぐって、亡くなった人が生前に契約していたものについて、遺族がスマホのロックを解除できずに解約できないというトラブルが相次いでいます」 小栗泉・日本テレビ解説委員長 「こうしたものは『デジタル遺品』と呼ばれ、サブスクのほかにもネット銀行の口座などがあります」
■国民生活センターに聞く…トラブル例
小栗委員長 「国民生活センターにトラブルの具体例を聞きました。夫を亡くした後に夫が契約していたサブスクの請求があり、事業者に問い合わせたものの『IDとパスワードがわからないとすぐには解約できない』と言われたものがあります」 「ほかにも、亡くなった兄がネット銀行で口座を開設していたと聞いていたが、契約先を確認しようにもスマホのロックが解除できず確認できない、といったケースがあります」
■デジタル遺品の対策、街の人は?
小栗委員長 「こうしたデジタル遺品について、街でも聞いてみました」 会社員(24) 「全然考えてなかったです。(もし家族が亡くなってしまったら)えぇ…。どうしようもないですね」 自営業(60) 「(パスワードを)共有しなきゃと思うんですけど、今のところやってません。僕も先が長くないかもしれないので、その辺は考えていきたいです」 会社員(25) 「大震災のときに、ふと自分が死んで(スマホが)開けなくなったらと(考えました)。パスワードを残してあるので、共有できるようにしています」 藤井キャスター 「基本的にパスワードは共有しないものだと思っていますし、いつ死が訪れるかわからないものですから、難しいですよね」