TEXT=安井桃子

ソウルを訪れたことが幾度もあるなら次回のステイは、趣向を変えて静寂とあたたかみを感じられる韓屋（ハノク）へ。今回は「韓屋生活書（ハノクセンファルソ）」をご紹介。 【写真】「韓屋生活書」の居間、台所etc.

知人の家に招かれたような、安心感のある秘密基地

2階建てのハノクで、1階に居間と台所、2階に寝室、浴室、茶室にプロジェクタールームが揃う。北韓山の美しい山脈を望む美しい街、恩平（ウンピョン）韓屋村にあるのがこのハノク。 オンドルのあるこぢんまりとした空間で、冬は窓から垣根に積もる雪を眺めて過ごすのが風流だ。丸みを帯びた家具と、壁や天井に使われている明るい色の木材がさらにあたたかみを感じさせてくれる。 瓦屋根と木材の組み方はまさに伝統的家屋だけれど、ベッドが置かれていたり、北欧風の家具がセレクトされていたり。知人ファミリーの家に招かれたような安心感がある。さらに自転車やギター、オーディオセットも揃い、まるで趣味を詰めこんだ秘密基地のようでもある。 次のソウルステイは少年の心を蘇らせる、そんな旅があってもいい。宿泊は最大2名、ひとりの場合は2階部分でだけの宿泊も可能だが、この家屋の世界観を味わうなら両階貸切りがお薦めだ。 韓屋生活書／life_library／한옥 생활서가 住所：ソウル市恩平区津寛ギル11-7 料金：［2Fのみ］ひとり₩180,000～／［1F・2F］2人₩390,000～ ※宿泊費は編集部調べ。1₩＝0.1106円（2024年10月10日現在）