暗号資産「税率ゼロ」で大人気のマレーシア、一方で日本は「ワースト」国に名を連ねる
家賃はシンガポールより88%安いマレーシアの物価
マレーシアの物価は、他の東南アジア諸国と比べると若干高めだが、日本と比較するとかなり割安だ。また隣国シンガポールと比べると、物価の安さが際立つ。Numbeoのデータによると、マレーシアの物価は、シンガポールと比べて平均61.3%低く、家賃に至っては平均88.5%も安い。 4人家族の月間生活費は、家賃を除いて1,702ドル(8,040リンギット)。これに対し、単身者の月間生活費は、家賃抜きで482ドル(2,278リンギット)となっている。 食費を見ると、ローカルのインド料理やチャイニーズ料理の店で食事をする場合、1食当たり3.18ドル(15リンギット)程度。ファーストフード店では、1セット3.81ドル(18リンギット)前後だ。自炊する場合、鶏胸肉1kgが3.75ドル(17.7リンギット)、牛肉(ももまたは赤身)1kgが7.60ドル(35.9リンギット)、卵1ダースが1.81ドル(8.6リンギット)といった価格帯だ。 交通費について見ると、ガソリン1リットルの価格は0.43ドル(約1.8リンギット)。日本の価格の半分以下と非常に安い。バス、LRTなどの公共交通機関も発達しており、市内の移動には事欠かない。 住宅費に目を向けると、都心部のワンルームマンションの家賃は月333ドル(約1,320リンギット)、都心部の3LDKマンションは月601ドル(約2,380リンギット)といったところ。日本の大都市圏と比べれば2~3割は下回る水準だ。都心部でマンションを購入する場合の平米単価は1,811ドル(約8,560リンギット)で、これも日本の5,798ドルと比べるとかなり割安感がある。 KLCCなどのエリアに多いコンドミニアムは、ジム、プール、サウナなどの施設が整っており、家賃は月額500~1,000ドル程度が中心で駐在員に人気が高い。 マレーシアの1人当たりの名目GDP(米ドル建て)は2024年には1万3,314ドルに達しており、日本(3万4,064ドル)の半分程度近くに迫っている。