紛失したPixelスマホが「設定変更されるのを防ぐ」新機能、IDチェック導入
携帯電話を盗まれるのは悪夢のような体験だ。万が一スマホを盗まれた場合、メールの送受信や通話ができなくなるだけでなく、ロックされていない端末が他人の手に渡れば、あなたの最もセンシティブなデータにアクセスされることになってしまう。そんな中、グーグルはPixelのユーザー向けの新たな保護機能をアナウンスした。 同社は、Pixel Dropと呼ばれる定期的なアップデートの最新版に「IDチェック」と呼ばれる新たなセキュリティ機能を盛り込んでいる。この機能は、すでにロールアウト中でPixel 6以降のモデルで利用できる。 グーグルは、この機能を、通常とは異なる場所にある端末から重要な設定に変更を加えようとした場合に、顔認証または指紋認証を用いた本人確認を要求するものだと説明している。 これは、Pixelスマホに搭載された盗難防止機能の一部であり、デバイスが持ち去られたことを検出すると画面をロックする機能の「盗難検出ロック」などと組み合わせて使用できる。さらに、デバイスがオフラインになると、すぐに画面をロックしてデータを保護する「オフラインデバイスロック」機能も用意されている。 アップルは今年初めに、他人があなたのパスコードにアクセスして、iPhoneを乗っ取って生体認証データを変更して個人情報を盗み出すことを防止する「盗難デバイスの保護」機能を導入したが、グーグルのIDチェックもこれに類似したものと言える。 グーグルは、Pixel端末が通常と異なる場所にある場合に、警戒態勢を取らせようとしている。「この機能によって、誰かがあなたのスマホを奪ってパスワードにアクセスしたり、盗難防止機能を無効にしたりすることを防止できる」と同社は述べている。 これらの保護機能は非常に有用なものだが、機能を有効にしない限り効果を発揮しないため、利用可能なユーザーはすぐにオンにしておくべきものと言えそうだ。
David Phelan