THE RAMPAGE RIKUが感じる10年の変化「歌は、生きること」
この10年で切り替えがうまくなった
――今までもくじけそうになったり、壁にぶつかることがあると思うんですけど、そういうときはどんなふうにご自身を奮い立たせていらっしゃるんですか。 「壁があるとつらいな」とか「これ、本当にやらなきゃいけない?」って思っちゃう自分ももちろんいるんです。でも、ちょっと待てよ、と。「これを乗り切ったらかっこいいよな」「男としてレベル上がるんじゃない?」だとか思うんです。 あと、職業柄、どちらにせよやらなきゃいけないんですよね。だったら、気持ちよくやりたいよね、と思うと、どういうマインドで臨んでいくか、ということを考えています。面倒くさいものを「面倒くさい」と口に出しながらやってます。「うわ、面倒くさ!でも面倒くさいことやったらかっこいいな!」みたいな感じでいつもやっています。 ――ご自身で声に出して、言い聞かせて盛り上げるような……。 そうです。 あと、舞台だったらシェアしますね。「難しくない?これ」とか。この前までやっていた舞台(「前田慶次 かぶき旅 STAGE&LIVE~肥後の虎・加藤清正編~」)ではしんどいことが多かったので、オフをいかにをオフらせるか、ということを考えていましたね。逆に「よし!」というときに「行こう!」と声を掛けて空気を作るようにしました。 ――ご自身でも切り替えが上手いなって思うほうですか? この10年で切り替えがうまくなったかもしれないですね。 ――それは経験の積み重ねから。 かもしれません。どうがんばっても過去は変えられないじゃないですか。インタビューが始まってから、今までのお話は消せないのと同じ。終わってしまったものは変えられないから、「これからどうするの?」ということを考えています。 例えば、1ヶ月後に舞台の本番始まります、まだ1回も稽古していません。「ふざけんなよ!」って言ったって、本番の日がやってくるのは変わらない、みたいな感じです。「じゃあどうするの?」「やるしかないじゃん」ということですよね。 ――この10年で切り替えが上手くなった、というお話がありましたが、この本は30歳の記念碑のような部分がある、というコメントも拝見しました。10年前、思い描いていた30歳と現在、比べてみていかがですか。 全然違いますね(笑) 思い描いていた理想像とかけ離れています。わかりやすく言ったら「スター」の前に「スーパーハイパーウルトラ」がついちゃうぐらいになっていると思っていました。先輩達みたいになっている予定だったし。 みなさん優しいから「そんなことないんですよ」って言ってくださると思うんですけど、やっぱり欲張りマンなので(笑)。理想は高く持ってしまう部分もあります。まだまだ未熟者だと感じることがたくさんあるけど、決して生ぬるい道を走ってきた10年ではない、ということは自信を持って言えるので。 今の自分が、人生の中で一番かっこいい男でいられているという自信もあるし、間違いなくTHE RAMPAGEは絶対にかっこいい、どこにも負けないグループだという自負があります。あとはそれをちゃんと世間様に認めていただくにはどうしていくべきなのか、どういう選択をしていくべきなのか、というフェーズに来てるのかな、と思います。