飼い殺し確定…? 今夏の移籍に失敗した余剰戦力6人。現クラブに居場所なし…。今後が不安な男たち
FW:ホアキン・コレア(アルゼンチン代表)
生年月日:1994年8月13日 現所属クラブ:インテル(イタリア) 23/24シーズン成績:12試合0ゴール0アシスト(マルセイユ/フランス) 現在インテルに所属しているホアキン・コレアも、出場機会が与えられない中で今夏移籍しなかった選手のうちの1人だ。 14/15シーズンにサンプドリアで欧州キャリアをスタートしたコレアは、その後セビージャでのプレーを経て、2018年夏にラツィオへ加入。このセリエA復帰により突如ブレイクを果たし、2年目にはキャリアハイのリーグ戦9得点4アシストを記録している。市場価値は2019年12月に3800万ユーロ(約60.8億円)にまで上昇していた。 しかし、2021年に加入したインテルで、その価値が一気に下落することになる。初年度こそリーグ戦6ゴールをマークしたものの、翌シーズンは同3ゴールと物足りない結果に。そして昨季はマルクス・テュラム加入によりさらに立場が厳しくなったことで、オリンピック・マルセイユにレンタル移籍している。 結局マルセイユでもかつての輝きは戻らず、リーグ戦での得点関与はなし。当然ながら買取オプションは行使されることなく、インテルへ1年で戻ることとなった。イタリア紙『トゥットスポルト』によると、ギリシャのパナシナイコスがコレアの移籍先として浮上していたが、合意直前で交渉が行き詰まり破談となってしまったようだ。現在のクラブでの序列は5番手程度となっており、今季はほとんど試合に出ることが出来ないかもしれない。
DF:ベン・チルウェル(イングランド代表)
生年月日:1996年12月21日 現所属クラブ:チェルシー 23/24シーズン成績:13試合0ゴール1アシスト レスター・シティの下部組織から2016年にトップチームへ昇格し、イングランド代表に選出されるまで成長したベン・チルウェルは、2020年にチェルシーへ加入した。加入当初から左ウイングバック(WB)のスタメンを勝ち取ると、20/21シーズンのUEFA チャンピオンズリーグ(CL)優勝にも貢献。怪我で離脱することも多かったが、出場すれば左サイドからドリブルで切り込み、チャンスをもたらしてくれる存在として重宝されていた。 しかし、昨シーズンから同選手に逆風が吹き始める。従来の3バックから主に4バックを用いるようになったことで、マルク・ククレジャの起用が増え、出場時間が減少したのだ。最終的に同シーズンは怪我などもありリーグ戦13試合の出場に終わると、今季から新たにチェルシーの監督に就任したエンツォ・マレスカに、「構想外」を言い渡され、ユースの選手たちとトレーニングすることを余儀なくされた。 マレスカ監督から構想外を言い渡された選手は、他にもトレボ・チャロバーやラヒーム・スターリングがいたが、彼らは最終的にブルーズでのプレーを諦め、それぞれクリスタル・パレスとアーセナルにレンタル移籍をしている。イギリス紙『ミラー』によると、チェルシーはトルコ方面にチルウェル移籍の逆オファーを行ったが、高年俸がネックとなり、不成立に終わったようだ。