「夫に意見を聞いてもらえない…」家族関係でネガティブになっても、心が疲弊せずに済む方法
家族に意見を聞き入れてもらえないと感じたら…
多くの人が抱える、人間関係の悩み…。特に家族との関係で、自分の意見が通りにくいと感じている方はいませんか? 「はあ? 何言ってるの?」息子の中学受験をめぐって夫婦で大バトル。妻をブチ切れさせた、子育てに貢献しない社畜夫の“無責任な一言” 自分の意見を否定されると、人はどうしてもネガティブになってしまします。 今回は、2万人以上のカウンセリングを行ってきた公認心理師の大野萌子さんの著書『ネガティブな自分のゆるし方』(クロスメディア・パブリッシング)から一部抜粋して、「なぜ自分の意見が通りにくいのか」「どうすれば相手に受け入れてもらえるのか」 といった疑問に答えます。 夫婦間の意見の食い違い、親との関係など、具体的な事例を交えながら、人間関係のストレスを軽減する方法を解説します。自分自身と向き合い、より良い人間関係を築きたい方必見です。
自分の意見を聞き入れてもらえない
【シーン1】 子どもに習い事を始めさせたい。特に礼儀を学び、精神面を鍛えられる空手を習わせたいが、妻は語学力を伸ばすために英会話がいいのではと意見が対立。
価値観を否定されると、人はネガティブになりやすい
意見が対立した際にネガティブになる理由は、「自分の価値観が否定された」と感じることで、相手の意見に反発する気持ちが起こってしまうからです。 夫婦関係でよく見られる価値観の押し付け合いは、自分も相手も苦しめる行為の1つです。普段はあまり会わない人と価値観が違うのは気になりませんが、夫婦や親しい友人など、身近な人の方が余計に失望を感じやすくなります。 多くの場合、夫婦には「価値観をわかり合って一緒になった」という前提と、「きっと相手も同じ価値観だろう」という決めつけがあり、それが自分を苦しめてしまうのです。 しかし、夫婦だからといって、意見や考え方がピッタリ同じなんてことはあり得ません。「価値観を否定された」のではなく、「意見が違った」だけなのです。 まずはその違いに気づき、何事もどちらが「正しい/間違っている」「良い/悪い」で判断しないようにしましょう。そう考えれば、たとえ意見がずれたとしても心が疲弊せずに済むでしょう。