「夫に意見を聞いてもらえない…」家族関係でネガティブになっても、心が疲弊せずに済む方法
相手の意見を受け止めると、心が穏やかになる
「意見は違って当然」という前提があれば、どんな話題でも「自分ではこう思っていたけど、そういう意見もあるのか」と、相手の意見を受け止めることができます。 ポイントは、どんな意見だとしても、相手の言葉を一度受け止めることです。 意見には「なぜそう思ったのか」という背景や理由がある方が多いものです。 お互いを否定せずに相手の言葉を受け止めたら、「自分はなぜ空手がいいのか」「妻はなぜ英会話がいいと思っているのか」を具体的に話し合ってみましょう。 こうしてお互いの意見の理由や背景など、+の情報を聞くことで、相手が納得して自分と同じ意見になったり、またその反対になったり、第3の選択肢が出てきたりするようになるものです。 意見は違って当たり前のことです。その意見の違いが何かを知ろうとすることで、夫婦の絆もより一層深まっていくはずです。 次回は、親子関係にネガティブな悩みを抱えるケースについてご紹介します。
〈著者プロフィール〉大野萌子(おおの・もえこ)
公認心理師/2級キャリアコンサルティング技能士/産業カウンセラー 一般社団法人日本メンタルアップ支援機構代表理事、企業内カウンセラーをはじめとす る相談業務において2万人以上のカウンセリングを担当。また長年の現場経験を生かし、 人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメント教育を得意とする。官 公庁・企業・大学などで講演・研修を6万人以上に実施。著書にシリーズ51万部を突破した『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑(サンマーク出版)』ほか、『世界一受けたい授業』などメディア出演多数。
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