大坂なおみは35分間の全豪OP優勝会見で何を語ったのか?「優勝するためにはこんなにハードワークをしなければならないのか」
――「ユーロスポーツ」の解説者である4大大会7度優勝のマッツ・ビランデル氏(スウェーデン)は「大坂は4大大会で10勝できる」と言っている。可能だと思うか? 「自分自身にプレッシャーをかけたくない。私がプレーしている相手は世界で最高の選手たち。またグランドスラムを勝てる時が来ればそうなるだろうが、今は自分でできることをコントロールするだけ。懸命に努力してこそチャンスを得るということになる」 ――ハードコート以外でのサーフェース(全仏、ウィンブルドン)で勝てていない。 「これらのサーフェースでゆとりを持ってプレーできるようにならなければならないと正直に思っている。ジュニアでのプレー経験がないのでグラスコートでのプレーをまったく経験することなく育ってきた。昨年は、悪いプレーではなかったので、クレーの方が運は良いのではないかと思っている。もっと慣れていかなければならないことでもある」 ――子供たちに憧れてもらえるような選手になりたいと、あなたは語っている。そのロールモデルとは? 「以前は、そうならねばならないという強い責任を感じていた。とてもそれが怖くてナーバスになっていた。みんながコート上の私に目を向けていると考えていた。試合でラケット叩きつけると“素晴らしいロールモデルではない”と報じられるのではないかと。そのことにナーバスになっていた。でも、年を経て自分にできることはただ私自身であるべきということに気がついた。もしロールモデルをコート上で見つけたければ、私以外に500人の選手がいる。だから、本当に自分をそう見てくれることを光栄に感じる。小さな子供たちが試合を見に来て応援してくれる。私は人間としてもまだ成長している。自分に過度にプレッシャーをかけたりはしない。そして子供たちも私と一緒に成長してほしい」