【独自取材】初めて“カド番”に追い込まれた藤井八冠、最終局面・叡王戦を永瀬拓矢九段が分析
防衛か?奪取か?勝つのはどっち?
永瀬九段曰く、叡王戦最終局は「藤井さんがどの程度修正されているかが注目」だという。 その理由について、「明らかに今までの藤井さんとは違うので、それをケアするカタチにするのか、そのまま戦ってしまうのか、違う強みを見いだすのかは注目ですね」と話す。 「伊藤さん自身も不思議に思っているんじゃないですか。そんなに上手く指したわけじゃなくて2勝したというのは。なので、伊藤さんとしては自分が上手くやったわけじゃなくて、2勝目をあげたのは戸惑いがあったのかなと思います。今までの藤井さんならそこでは全力疾走して、勝ちきってきたわけなので。伊藤さんとしても戸惑いがあるなかで、どういう将棋をされるのか。藤井さんがどのように修正されるのか、6月20日楽しみにしたい」と最終局への思いを語った。
藤井八冠のタイトル独占の期間は続くのか。 羽生善治九段の七冠独占期間は167日。 全冠保持の最長記録は、大山康晴十五世名人の、1959年6月12日~1963年3月20日まで1377日である。 果たしてこの記録を目指し防衛を果たすのか? はたまた、八冠の牙城を崩し、初タイトル獲得を果たすのか? 注目の叡王戦五番勝負の第5局は、6月20日(木)に行われる。