【2歳馬ジャッジ】クライスレリアーナが好指数で圧勝 カムニャックはラスト2F連続10秒9で非凡な瞬発力を見せる
8月10日(土) 中京5R 優勝馬 エイシンワンド 指数-4 評価A
12番枠からやや出遅れたが、二の脚が速く2列目の外まで挽回。3角手前で2番手に上がり、3~4角ではクラスペディアのマイペースにつき合って脚をやや溜めた。残り300mで同馬が後続を引き離しにかかると、エイシンワンドはそれを目標に仕掛けた。ラスト1Fで後続を引き離していき、最後にクラスペディアを差し切り1馬身1/4差。3、4着には7馬身1/4差引き離しての実質完勝だった。 このレースは芝1200m新馬戦のわりには道中のペースが遅く、走破タイム自体が遅い決着となった。これは今後に向けて疲れが少なくすむので良いことだ。上がり3Fタイム33秒5はなかなか高評価できるもので、今後の活躍が期待できる。
8月11日(日) 中京5R 優勝馬 カムニャック 指数-5 評価AA
1番枠からトップスタートを決めたが、そこから控えて後方2番手まで下げ、1角までに外に誘導した。道中は後方2番手で5F通過64秒1のスローペース。これで届くのかと思われたが、3角過ぎから外を回りながら位置を押し上げ、4角で好位の外と前を射程圏内に。4角出口でワンテンポ待ってさらに外に誘導されると、フットワークが大きくなり楽に抜け出してラスト1F標で先頭。そこから突き抜けて3馬身半差で勝利した。 上がり3Fタイム33秒6はこの週の中京芝中距離では最速。ラスト2F10秒9-10秒9も高く評価ができる数字だ。本馬は牝馬でクラシックでは短い距離に対応する必要がある。2戦目以降の距離短縮で流れに乗れるかという不安はあるが、重賞戦線でかなりの活躍が期待できる。
8月10日(土) 札幌1R 優勝馬 テリオスララ 指数-4 評価A
6番枠からまずまずのスタートだったが、促すと行き脚がついて1角までに先頭に立った。1角では外に逃げようとしてやや外に張っていたが、すぐに修正して折り合いながらの逃げ。3~4角の中間で好位勢が半馬身差まで迫ってくると、じわっと動いて4角。直線入口で追われるとしぶとく伸び、リードを広げて1馬身差。ラスト1Fでもしぶとく踏ん張り、迫るマイユニバースを振り切って半馬身差で勝利した。 本馬の前走は7月札幌芝1800m新馬戦。勝利したキングスコールがレコード勝ちしたことで大きな注目を集めた一戦である。ただ新馬戦レコード勝ちはその後に過剰評価されやすく、疲れも残る可能性が高いことからあまり良い材料とは考えていない。 そのキングスコールが勝利した新馬戦で1番人気2着だったのが本馬。今回は単勝オッズ1.3倍と前走以上に圧倒的な支持を集めた。しかし、他馬との比較では指数が飛び抜けていたわけではなかった。 しかし今回は、新馬戦で好位から伸び負けしたことを意識したようで、逃げる競馬を選択。結果は後続に大きな差を付けたわけではないが、逃げて最速タイの上がり3Fで勝利したことは高評価できる。また指数も悪くない。 今回のレースぶりはかなりのスタミナを感じさせた。半兄にやはりと言うべきかスタミナ自慢のサンライズアース、セラフィックコールがいる。今後は勝ったり負けたりしながら、牝馬重賞戦線の伏兵としてかなりの活躍が期待できる。雨降りのオークスで激走がイメージできる馬だ。