【2歳馬ジャッジ】クライスレリアーナが好指数で圧勝 カムニャックはラスト2F連続10秒9で非凡な瞬発力を見せる
8月11日(日) 札幌5R 優勝馬 マテンロウサン 指数-4 評価A
9番枠からはっきり出遅れたが、そこから気合いを入れられると好位に上がって行くスピードを見せた。道中は中団の外で折り合う競馬。このレースは前にいく2頭が飛ばし、本馬は3角では前と大きく離されてしまったが、そこから追撃開始。3~4角の中間で3番手に上がり、そこから前との差を一気に詰め直線ヘ。直線では脚色衰えることなく伸び続け、ラスト1Fで前2頭を捉えて4馬身差で圧勝した。 このレースは前にいった2頭が引っ張ったため、出走馬は能力を引き出されてしまった感があるのは減点材料だ。ただ本馬ははっきりと出遅れており、全能力を出し切ったわけではないだろう。今後の伸びしろが期待できそうだ。 本馬の母ミスパンテールはデビュー2戦目のチューリップ賞で休養明けながらいきなりの2着。その後も重賞4勝と大活躍した。母譲りの能力で今後の活躍を期待したい。
8月11日(日) 札幌8R 優勝馬 アスクシュタイン 指数-10 評価A
1番枠からトップスタートを決めてすんなりハナへ。1角で外に逃げようとして外に張ったが、2番手以下を離して逃げた。3~4角で後続が懸命に手を動かしながら迫ってきたが、本馬は4角でもまだ持ったまま。直線序盤で追われると、後続に3馬身半ほど差を広げ、ラスト1Fではもう独走。結果は7馬身差の圧勝だった。 2歳OPクラスでこの着差の勝利は相当な指数を記録したと思ったが、計算すると指数は特に優秀なわけではなく、他馬が全く走らなかったことによる独走劇だったようだ。 前走函館芝1800mの新馬戦は美しいフットワークを見せて好指数の逃げ切り勝ち。しかし多少瞬発力不足かもしれないと見ていただけに、前走以上に飛ばして逃げたことは好判断だった。 ただ今回もまだ余裕を感じさせる走り。今後は揉まれる競馬、瞬発力を問われる競馬になったときの対応力がカギになるが、重賞戦線で面白い存在となりそうだ。 ※パワーポイント指数(PP指数)とは? ●新馬・未勝利の平均勝ちタイムを基準「0」とし、それより価値が高ければマイナスで表示 例)クライスレリアーナの指数「-10」は、新馬・未勝利の平均勝ちタイムよりも1.0秒速い ライタープロフィール 山崎エリカ 類い稀な勝負強さで「負けない女」の異名をとる競馬研究家。独自に開発したPP指数を武器にレース分析し、高配当ゲットを狙う! netkeiba.com等で執筆。好きな馬は、強さと脆さが同居している、メジロパーマーのような逃げ馬。
山崎エリカ