アマン京都の新感覚茶会「茶香」の、シーシャのような“吸うお茶”でリラックスしてきた
そして、茶会のもう一つの目玉、エグゼクティブペストリーシェフ・松尾浩幸氏による甘味で食事の締めくくりに。運ばれてきたお重の中には、見目麗しい秋の景色があった。アマン京都の森の庭で採れた北山杉の新芽や山椒をしのばせたガナッシュチョコレート、丹波栗の甘みと宇治ほうじ茶の味わいが調和したきんつば、京都産の柿のムースの練り切り、そして、カウンターの目の前で表面をキャラメリゼしたスイートポテトの4種。 そして、高揚した身と心に、さらなる体験が待っていた。カウンターの後ろに設えられた座敷で行われるのは、京都を拠点とするアートコレクティブ「Ochill(オチル)」による新感覚の体験「茶香(ちゃこう)」だ。 炭を起こして茶葉を熱し、水たばこ(シーシャ)の原理を応用。特別にあつらえた竹製の水パイプで、気化され、和らいだ茶味そのものを鼻腔で味わうというもの。口から深く吸いこみ、茶の香りを嗜んで、口から吐く。深呼吸をするような感覚で、なんともいえないリラックスした状態に。飲むことで味わうのではなく、深呼吸をして味わう新感覚のお茶の世界。 アマン京都が開業5周年を記念した特別企画「鷹峯茶会」は、日本人ですら刺激的で、感慨深い、日本文化の新たなる可能性を感じさせる時を過ごさせてくれた。京都の中でも唯一無二の場所であり、かつてない体験をさせてくれるこの場所に、早く戻ってきたいと思わずにはいられない。 アマン京都 京都府京都市北区大北山鷹峯町1番