静岡学園の「今年の要」。MF堀川隼は得意の守備とゴールでも貢献し、選手権を飛躍の大会に
静岡学園高の川口修監督が「今年の要だと思います」という存在だ。MF堀川隼(3年=VIVO FC出身)は、選手権静岡県予選でベストイレブンに選出された静岡県選抜ボランチ。身体の強さや気の利くところに加え、水準以上の技術力で名門校にとって欠かせない選手になっている。 【写真】「全然違う」「びびるくらいに…」久保建英の9年前と現在の比較写真に反響 得意とするのは、守備。浜松開誠館高との県予選決勝では、チームが前から奪いに行く中で幾度もボールを刈り取っていた。選手権予選決勝から中3日で行われた東福岡高戦(11月20日)こそ欠場したものの、それまでプレミアリーグWESTで先発出場を続けて予測力やポジショニングの質が高まったという。 同世代トップクラスのボランチで意識しているMF矢田龍之介(清水ユース)やMF中島洋太朗(広島ユース)にも、守備の部分では負けていないという自負がある。ただし、本人がより求めているのは結果。「あんま目立たないとこはできてると思うんですけど、結果ってとこだけ見ると、まだ得点とかあんまできてないんで、もっと結果にはこだわっていきたいなとは思います」と語った。 奪ったボールを失わずに1本繋ぐことや、正確なビルドアップ、サイドへさばくパスでも貢献していることは確か。また、プレミアリーグWESTではチームで2番目に多い5得点をマークしている。その数もより増やしたい考え。前方でプレーするMF天野太陽(3年)のように、決定的なラストパスを通すことも目指していく。 選手権では、「個人としては毎試合ゴール狙っていきたい。チーム始まってから日本一を常に目指してきたんで、やっぱ日本一目指しながらやりつつ、でも去年とか2回戦とかで負けてたんで、やっぱ一戦一戦集中して、確実に勝っていきたい」と意欲。Jリーグクラブのスカウトの中には「大学進学後も追いたい」との声もあるという実力派のボランチが、選手権でその名を全国に広める。