J1福岡6戦ぶり黒星 目標だった6位以内の可能性消滅 「まだそこが足りない」指揮官が指摘した攻撃の課題は
◆明治安田J1リーグ第36節 C大阪1―0福岡(9日、大阪・ヨドコウ桜スタジアム) ■勝利の女神がチャント熱唱【写真】 福岡の長谷部監督は6試合ぶりの敗戦以上にショックを受けていた。前半39分、相手のロングボールをはね返そうとしたGK永石がC大阪のルーカスフェルナンデスと空中で激突。5分近く試合が中断した後、両者とも担架で運ばれ交代した。 永石は脳振とうの疑いで病院へ。5月にあごを骨折し、9月に復帰してから前節まで5戦1失点と活躍していた守護神のアクシデントに、長谷部監督は「なんでこうなるんだろうという思いがある」と身を案じた。 代わって6試合ぶりに出場したGK村上が後半に2度決定機を防いだものの、36分に自陣でパスをつながれて失点した。シュート本数は7対16。福岡もカウンターやサイドで崩してクロスボールを上げる場面はあったが、中で待つFW陣と呼吸が合わなかった。 敗戦を受け、残り2試合で目標だった6位以内の可能性が消滅した。J1屈指の堅守を誇りながらJ1最少の31得点。攻撃での連係不足が最後まで改善されず、長谷部監督は「やはり最後の質。あうんの呼吸というか、自分の目と感覚を大事にしてお互いにつながることが大事。まだそこが足りない」と悩み続ける。 紺野は「一つでも上の順位で終わりたい。みんなで話し合い、チームも個人も良いイメージを持って向かいたい」と完全燃焼を誓う。今季限りで退任する長谷部監督と戦えるのはあと2試合。最後は笑顔で終わりたい。(末継智章)
西日本新聞社