トランプ返り咲きで今後の金や原油価格はどうなるのか、長期金利は一段と上昇する懸念が出てきた
もっとも、トランプ氏は、最初のうちは極めて威勢が良くても、反撃などを受ければ意外に「あっさりと妥協に応じてしまうことが多いことも、1期目を見ていれば明らかだ。中国もそのあたりは重々承知しており、むしろ民主党政権よりも扱いやすいと考えているかもしれない。 さらに、当初は強硬な政策を打ち出したからといって、それをそのまま実現させるとは限らない。1期目の交渉の際には、アメリカ側が大幅に譲歩するいっぽうで、中国が農産物をはじめとしたアメリカの商品の大量買い付けを保証するという形で妥協が成立していたことも、頭に入れておいたほうがよいだろう。
(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)
松本 英毅 :NY在住コモディティトレーダー