秀岳館サッカー部の暴行問題で衝撃の音声データが流出…指導者と見られる人物が動画投稿生徒を「俺が訴えたらどうなる?」と糾弾
「このことに関する責任は、すべてわれわれ大人にあります。子どもたちは騒動のなか、未来へ向けてもう一歩を踏み出そうとしています。私が責められるのは全然大丈夫です。しかし、子どもたちが進むためには、コーチたちの力が必要なんです。学校として研修プログラムを充実させて、今後こういったことがないようにしていきます」 ちょうど番組が放送されていた時間帯に、学校側は全校生徒約1000人を学年ごとに分けた集会を開催し、不安を抱かせている状況への謝罪を含めた心のケアをスタートさせた。しかし、コーチや部員ら当事者への聞き取りを含めた暴力行為の実態解明は、警察の捜査が入った状況を受けて、現状でほとんど進んでいないという。 そうした状況で校長補佐も務める段原監督がわざわざ上京し、日本テレビだけ、それも朝の情報番組に緊急出演したことにも首を傾げざるをえない。学校法人の理事長も務める、中川靜也校長をはじめとする学校トップが依然として沈黙している現状も含めて、教育の場である秀岳館高校に携わる大人に対する不信感がますます膨らんでくる。 (文責・藤江直人/スポーツライター)