「『立候補ありがとう』は心の叫び」 田中氏、“横浜を覆う閉塞感”を指摘―横浜市長選
元長野県知事の田中康夫氏は22日夜、立候補していた同日投開票の横浜市長選で元横浜市立大教授の山中竹春氏が当選確実との報道が相次いで出たことを受けて記者会見し、「全ての投票所に行かれた方々に私は感謝するし、その中で私の名前を書いてくれた方に感謝する。その結果としての、現在みなさんが報道されている形になっている」と述べた。 【動画】田中康夫氏「横浜の方々の閉塞感に覆われた心の叫び」
一方、当選に至らなかった理由について問われると、「一候補者である人間が(開票結果が全て出ていない)この段階で何か分析をするというのはちょっと差し出がましいのではないか」と語った。 田中氏は、選挙戦を振り返りながら「『立候補してくれてありがとう』『闘ってくれてありがとう』ということは、いままでの知事選や国政選挙ではあまり経験したことがなかった」と指摘。「横浜の方々の閉塞感に覆われた社会の中での心の叫びだと思うし、その叫びに私はこれからも多方面の活動の中で微力ながらも応えることができればと思っている」と続けた。 今回の横浜市長選には田中氏、山中氏をはじめ、4期目を目指す現職の林文子氏、元横浜市議の太田正孝氏、前国家公安委員長の小此木八郎氏、水産仲卸業社長の坪倉良和氏、元衆院議員の福田峰之氏、前神奈川県知事の松沢成文氏の8人が立候補。林文子市政への評価、カジノを含む統合型リゾート(IR)誘致の是非、新型コロナウイルス対策などが争点となった。