法人向け通販サービス顧客満足度1位、オフィス部門は「たのめーる」(大塚商会)、製造/現場部門は「Amazon Business」
「J.D. パワー法人向け通販サービス顧客満足度調査」は年1回、全国の事業所を対象に、法人向け通販サービスの利用状況や各種経験、満足度を聴取して明らかにする調査で、今回で12回目。
「サポート対応」で大きな開き、「コールセンター」の評価で差が顕著
ファクター別に部門間スコアを比較すると、最も差が大きかったのは「サポート対応」。「サポート対応」の満足度スコア(満点は1000ポイント満点)は、「オフィス部門」で715ポイント、「医療/介護部門」で708ポイント、「製造/現場部門」で693ポイント。「オフィス部門」と「製造/現場部門」で20ポイント以上の差が開き、特に「コールセンター」の評価で差が顕著となったという。 コールセンターでの用件解決状況を確認すると、「解決した」(「ほぼ解決した」または「完全に解決した」)という回答割合は「オフィス部門」で83%。「医療/介護部門」で77%、「製造/現場部門」では71%にとどまった。 問い合わせ用件の多くを占める「商品・サービスに関する問い合わせ(相談、不具合、返品・交換、入荷時期・在庫状況)」「配送・納期に関する問い合わせ(配送不備、状況確認)」などでは、「解決しなかった」(「一部解決しなかった」または「まったく解決しなかった」)回答割合が3割近く発生している。 なお、多くの事業者でサポート対応のオンラインシフトが進められており、「オンラインサポート」の利用割合は51%。「コールセンター」が58%、「販売店営業担当者/代理店担当者」が17%だった(複数回答方式で、1年以内に何らかのサポート窓口を利用した事業所の集計)。 用件の解決率(「ほぼ解決した」または「完全に解決した」の割合)は、コールセンターでは78%、オンラインサポートでは73%。
利用機能別にみると、「メール問い合わせフォーム」「よくある質問(Q&A)ページ/マニュアル・利用ガイドページ」を利用したケースは82%。「チャットボット」では67%、「有人チャット」は63%だった。
□ 調査概要 ・調査時期:2024年4月下旬~5月上旬 ・調査方法:インターネット調査 ・調査対象:法人向け通販サービスを利用している事業所(従業員3人以上) ・調査回答社数:オフィス部門:2950件、製造/現場部門:2000件、医療/介護部門1050件