暖房を使い始めたら電気代が「月4万円」に…!オール電化だから仕方ないのかもしれませんが、「都市ガス」を使っている人は月の光熱費はいくらなのでしょうか?
オール電化の家だと「暖房を使い始めた途端に電気代が急激に上がった」ということもあるかもしれません。 「都市ガスを使用している家庭とどのくらい差があるのか?」「なぜオール電化だと電気代が高いのか?」などと疑問に思う人もいるでしょう。 本記事では、二人以上の暮らしにおける電気代とガス代の平均をご紹介するとともに、オール電化の電気代が高くなる理由やその対策についてもまとめました。 ▼「エアコン」の電気代と、灯油ストーブの「灯油代」は1ヶ月でいくらかかる? それぞれの費用を試算
2人以上暮らしにおける電気代・ガス代の平均は?
総務省統計局による「2023年家計調査 家計収支編」によると、2人以上世帯における電気代の平均は1万2265円、ガス代の平均は5209円とのことです。世帯人数別の平均を表1にまとめました。 表1
※出典:務省統計局e-Stat政府統計の総合窓口「家計調査 家計収支編(2023年)」を基に筆者作成 6人以上世帯でも、電気代とガス代の合計は1ヶ月2万円台となっています。今回の事例のように「オール電化で電気代4万円」は、平均より高いと考えられるでしょう。 ただし、表1のガス代は都市ガスかプロパンガスか区別されていません。参考までに、都市ガスの平均料金も確認しておきましょう。 ガス代の計算には「基本料金+従量料金(単位料金×ガス使用量)」という式を使用します。東京ガス株式会社の料金表を基に、基本料金1056.00円、基準単位料金130.46円、使用量30平方メートルとして計算式に当てはめてみましょう。「1056.00円+(130.46円×30平方メートル)=4969.80円」となり、表1の「二人暮らしの1ヶ月のガス代」と同じくらいです。
オール電化の電気代が高くなる理由
オール電化住宅では生活に必要なエネルギーを電気で賄っているため、非オール電化住宅と比較する際は電気代とガス代の合計で考える必要があります。 しかし、暖房を使い始める時期になると、非オール電化住宅における電気代とガス代の合計よりも、オール電化住宅の電気代が高くなってしまうことがあるようです。 その理由として、消費電力量の大きい機器を使用していることが挙げられます。初期のオール電化住宅では、電気温水器や蓄熱暖房機・パネルヒーターなどを使用することが一般的だったため、冬の消費電力量が高くなることが多かったようです。 現在は、電気の消費量を大幅におさえられる省エネ性能の高い機器が登場しています。「冬場の電気代が高い」と感じる場合は、機器の確認をしてみるのもいいでしょう。