トイレの表示に「声を大にして言いたい」こと 市役所の配慮に反響 「日本中に広まって」
「いいな」と思ったことの発信も
大樹さんも動画発信には前向きでした。 150日ほどの入院期間を経て、退院する直前に撮影した歩行動画の反応がとてもよかったといい、「私もそうだった」などのコメントも多く付いたといいます。 「それまでは『記録』の意味が強かった投稿でしたが、『発信していくのって大事だな』と思うきっかけになりました」 現在チャンネル登録者は1万3千人超。リハビリの成果が見られる「歩行動画」が人気だそう。 亜紀子さんは「発症する前、啓発は耳にしたことがあったけど、自分事にはなりませんでした。いざなってしまうと、『その後の生活』が見えてこない。啓発はするけど、病気になった後にどうするか、という具体的な情報発信は十分でないと感じました」と話します。 そのため、チャンネルでは「『病気になってしまった人』が絶望して終わりではなくて、なっても楽しめる、生きていけるというところを発信していきたい」といいます。 大樹さんは、今回話題になったトイレの表示にまつわる投稿を念頭に置きながら、「ストレートに困り事を発信する方法もありますが、今回のように『いいな』と思ったことの発信も積極的にしていきたい」と話しています。