「目標は4部昇格」「スポンサー契約も自分で」ドイツ6部クラブ監督になった岡崎慎司の今…「経営して指導して組織作り、大変だけど楽しいです」
スポンサー契約も自分で
2013年に創立されたEAT HAPPYは、様々なアジアのお惣菜とお寿司を毎日手作りで提供することで人気を集めている。すでにドイツを中心にヨーロッパ全土で1000以上の拠点を持つ。イベントでは焼きそばや焼き鳥、お寿司など自社の商品を無料提供の大盤振る舞い。このスポンサー契約をとってきたのも岡崎本人だ。 EAT HAPPY社長のナターシャ・テスマンは知人から岡崎と山下を紹介され、二人から受けたプロジェクトのプレゼンに計り知れないほど大きな《情熱》を感じたのだという。 「クラブとしての歩みがまず素晴らしいですよね。11部からスタートしたクラブがいま6部リーグまで到達している。最初は本当に大変だったと思うんです。何もかも自分達でやらなければならない。勇気がないとできないことです。 素晴らしいなと思うのは、シンジがとても自然体で接してくれることです。プロ選手だったというのを感じさせない柔らかさがあるというか、人間としてとても近く感じますし、冗談を言い合うことができます。とても丁寧で、リスペクトをもって接してくれているのを感じます。一緒に取り組むうえでとても素敵なことだと思います。 私は13年間、FCケルンとも仕事をしてきているので、多くのプロ選手や元プロ選手との経験がありますが、シンジのような人はそうはいない。 あととても印象に残っているのが、選手として引退するけどドイツに残るという彼の決心ですね。殆どの選手は母国へ戻るでしょう。シンジはここで学んだことをさらに伸ばして、さらに成長しようとしている。とても魅かれるところです」 言葉だけの関係ではなく、心から信頼できる関係性を築こうとする。できることは全部する。自分達の利益だけではなく、相手にとっても利益になるためのやり方を模索する。岡崎は言う。 「昨日もデュッセルドルフに行って、実際に働きながら写真撮影をしてきたんですよ。これを使って向こうもイメージアップしたいというのは大事なところでしょうし、win-winの関係でやっていけたらいいですね。向こうの要望を聞きながら、自分の要望を聞いてもらいながら」
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