タックル問題で日大学長が会見(全文4)甲子園ボウルVから半年で何が起きたか
世代間ギャップより圧倒的な力関係の差があったのでは?
TBS:TBSテレビの【ハマト 01:06:56】と申します。お願いします。先ほど、この問題が起きた背景として、学長は世代間のコミュニケーション不足というものがあったのではないかというふうにおっしゃられました。監督と選手の間、あるいはコーチと選手の間っていうのは世代のギャップという以前に、大きな、圧倒的な力関係の差があると思いますけれども、それを踏まえて、今回宮川選手以外にも、われわれの取材に対して、多くの、複数の学生、現役の部員たちからも匿名の形で今回は監督の指示があったというご意見が寄せられています。そのことについて、そういう状況についてはどのようにお考えなんでしょうか。 大塚:なかなか難しい質問ですね。今言った選手のパフォーマンスとか、そういうものも考えていかなきゃ答えられないものになろうかと思います。ですから過剰に感じている選手たちから聞けば、プレッシャーだ、つらいということになりましょうし、応えようとして向上心のある学生にとっては、そういう刺激が欲しいという学生もいるんじゃないかなと思うので、一概にこういう指導が体育会系だということで、一言では片付けられないのではないかなというのは、私の印象なんですが、今いる、今語っている学生たちが、ですからどういうふうに将来していきたいのか、自分がどうなっていきたいのかっていうようなことを真剣に考えてもらわないと、そういうことの答えはなかなか出てこないのかなと思います。 TBS:先ほどの学長の世代間のコミュニケーションとか、連携の取り方と、【**01:08:45】したほうの、指導したほうの感じ方の違いも一員だったというふうにおっしゃられたと思いますが、それはつまり、今回のアメフト部側が当初から見解を出している指示と、受け取り側の乖離があった認識と、先ほどおっしゃられたことの趣旨はニアリーイコールではないかと思いますけれども、そういう認識でよろしいでしょうか。 大塚:そうですかね。ちょっと僕も言いたいこととはちょっと違うような気もするのですが。あとは去年の優勝を体験したというのも、非常に苦労して昨年度のレギュラーになった選手たちは、非常に努力を重ねて4月、5月の時点にはレベルがある程度達していなかったのが、あそこまで秋口に伸びていったという体験をしている学生もいるわけですよね。それからもう新しい体制になったというところで、全然体質が変わっちゃうというか、そうなってくると現実的には中身が入れ替わったりするということなので、今度は受け止め方も、あるいは学生たち、仲間も、去年のチームとは全然違う雰囲気になって受け止めるというようなこともあろうかと思います。ですから、その辺がなかなか継続的にチームの力を保つというのの難しさというのがあろうかと思いますので、担当者側が判断するというレベルが非常に要求される時代になろうかなと。どういうレベルでこの学生たちは進めていくべきかっていう。コーチ陣も結構判断が大変なんじゃないかなと思っています。 TBS:するとチームの急成長に付いていけなかった選手もいたのではないかと、そういうことでしょうか。 大塚:どの運動部にもおそらくいると思います。はっきり申しまして。レベルに、なかなか伸びていけない。なかなかその辺、難しいところでありますけど、それと彼の場合、去年もレギュラーで出て、今年が3年生なんですね。運動部を経験した方がいるかどうか分かりませんけれども、ちょうど力が付いて3年生というと、一瞬気が抜けるような年代で過ごしちゃう選手もいるのも事実なんですね。ですからこの辺がなかなか本人が、というのが、監督としてはもどかしいという面も出てくるというようなのが3年生の学年ではないかなと思っている次第です。 TBS:今回の宮川選手の件に関しても、そういったことが要因に考えられるという。 大塚:分かりません。ただいろいろ複雑だということだけはご理解いただければ。 TBS:分かりました。ありがとうございます。 司会:ありがとうございました。次の方、お願いいたします。