海外メディアも全豪OPダニエル太郎の元世界1位マリー撃破の“番狂わせ”に衝撃「屈強なカウンター選手」「落胆の終わり」
テニスの全豪オープンの男子シングルス2回戦が20日、メルボルンで行われ、世界ランキング120位のダニエル太郎(28、エイブル)が、主催者推薦で出場している同113位で元世界1位のアンディ・マリー(34、英国)に6-4、6-4、6-4でストレート勝ちし、自身初となる4大大会の3回戦進出を決めた。日本人男子シングルスの全豪オープンでの3回戦進出は、錦織圭、西岡良仁に次いで3人目の快挙だ。 ダニエルは粘り強いテニスでマリーのミスを誘い、第1セットを逃げ切ると、第2セットもキープ。第3セットは激しい打ち合いになったが、反撃を許さずストレート勝利した。 試合後、ダニエルは「とても興奮した。鳥肌が1回か2回立った」とコメントするほど興奮していたが、海外メディアは、臀部の手術などを経て3年ぶりの全豪オープン復帰となった元ビッグ4のショッキングな敗北を大々的に伝えた。
マリーは足跡を残さずに全豪を去る
英ガーディアン紙は「マリーの全豪オープンへの望みが、ダニエルのストレート勝利で断たれる」との見出しを取り、スコットランドの英雄の敗退を伝えた。 「3年前に彼のキャリアの終わりを告げたかに見えたコート上での1回戦でフィジカルな5セットマッチを見せシード選手(ニコロズ・バシラシビリ)を倒す楽しみと満足を得てからわずか2日…マリーの全豪オープン復帰は厳しく落胆の終わりを迎えた。ファンの期待を背に受ける選手としてジョン・ケイン・アリーナに戻って来たにもかかわらず予選上がりのダニエルに6-4、6-4、6-4と平凡なスコアで敗れ、ほとんど足跡を残さずに去ることになった」と報じた。 記事は「ランキング120位のダニエルはメルボルンで滑らかなプレーを続ける屈強なカウンター選手だった。彼は予選の3試合をすべて勝ち抜け、火曜日の1回戦はセットを失わずに駆け上ってきた」とダニエルを紹介。 さらに「試合の最初からダニエルはベースラインに落ち着き極めて安定していた。着実にマリーを抜くボールを打って抵抗を見せた。長いラリーとなった局面では、彼は素晴らしく有効なライン沿いのバックハンドを放っていた」と4大大会3度Vのビッグネームを倒したダニエルの戦いぶりを称えた。